カバー画像:『犯罪都市 THE ROUNDUP』より
【インタビュー】マ・ドンソク『犯罪都市 THE ROUNDUP』を語る
“映画という魔力が私の最大の原動力なのです”
──『犯罪都市』(2017)のマ・ソクトというキャラクターは、マ・ドンソクさんのアイデンティティのような人物だと思います。マ・ドンソクさんにとってどんな意味を持っているのでしょうか?
マ・ソクトというキャラクターは、私自身を反映したものがたくさんあります。幼い頃、警察官になりたかったという部分も入っていますし、他に俳優として刑事アクション映画に出演したかったのですが、そういった役が回ってこない時、自分でそういう作品を作らなくてはと思った気持ちも入り混じっています。
そして、『犯罪都市』(2017)というタイトルには、犯罪がない都市になってほしいという気持ちが込められています。私の全てが詰まったこのキャラクターは、私と最も一致するキャラクターだと思います。
── 今作のソン・ソックさん(カン・へサン役)との対決シーンは圧倒的です。対決シーンを控えて、何か話したことはありましたか?
それぞれキャラクターを生かしたアクションスタイルを盛り込もうとしました。事前に会議をするより、現場で一緒に呼吸してできたケミストリーをアクションに取り入れました。ソン・ソックさんが激しくてリアルなアクションをして、最高のアクションを見せてくれた。また新たなアクション俳優が誕生したことを期待してもいいと思います。
── 肉体的、精神的にストレスも相当あるかと思いますが、それでもここまで走り抜くことができる原動力は何ですか?
正直、肉体的に大変ではないと言うと嘘になります。ですが、私がこうやって映画を撮ること自体が今逃したら二度と経験できないことを私自身分かっています。与えられた時間を無限に使いたいんです。
『犯罪都市 THE ROUNDUP』のマ・ソクトが目指したように、何があっても成し遂げたい、私もできる限りのことに挑戦してみたい。映画という魔力が私の最大の原動力なのです。
── 現在の世界的な状況のなか、どんな信念・願いを持って撮影に挑んでいますか?
コロナによって映画界をはじめ、社会全体が大変な状況でしたよね。状況が次第に良くなると、観客の方々に楽しく痛快な何かをお見せしたいという願望が大きくなりました。映画を見て悩みが多くなったりして心が少し重くなるより、映画の中のアクションで爽快感を味わい、ストレスを解消できる映画を観客の方々にプレゼントしたかったのです。
今はもう、以前よりソーシャルディスタンスが緩和されたので、多くの観客の方々に劇場で一緒に楽しんでいただきたいです。私たちの映画だけでなく全ての映画が成功し、観客と映画業界の両方の力になりたいという願いがあります。
犯罪都市 THE ROUNDUP
2022年11月3日(祝・木)公開
韓国/2022/1時間46分/HIAN
監督:イ・サンヨン
出演:マ・ドンソク 、ソン・ソック 、チェ・グィファ、パク・ジファン
©ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
韓国映画史上最速で1000万人の動員を突破した『犯罪都市』がパワーアップしてカムバック。ベトナムに逃走した容疑者引き渡しの為、マ・ソクト(マ・ドンソク)らがベトナムへ向かうと、容疑者の背後にはカン・へサン(ソン・ソック)という凶悪な殺人犯の存在が明らかに…。丸太のような腕で繰り出されるアクションシーンのほか、マ刑事が「真実の間」で行う取り調べもグレードアップ。思わず犯罪者に同情してしまう(?)ほどの過激さにも要注目だ。
また、前作では悪役を演じたチャン・チェンの台詞「俺が誰だか分かるか?」が韓国で大流行したが、この台詞が今作でも登場。前作ファンなら思わずニヤッとしてしまうこと間違いなしだ。
今回の敵! ソン・ソック(カン・へサン役)にも注目!
Netflixでも配信中のドラマ「私の解放日誌」で大ブレイクしたソン・ソックが今作では残虐な殺人犯として登場。ワンショット風で繰り広げられるナイフアクションがとにかくカッコイイ。今作でも韓国で流行した、悪役カン・へサンの名台詞「お前は誘拐された」にも注目してみて!