ベネディクト・カンバーバッチ主演『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』が12月1日より公開。見どころ・コラムから、カンバーバッチへのインタビューまでお届けします!

【インタビュー】ベネディクト・カンバーバッチ

“僕も絵を描くのが好きなのでルイス・ウェインには親近感を感じたよ”

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』で実在の画家ウェインの生涯を演じたベネディクト・カンバーバッチ。彼の他の出演作のキャラクター同様、かなり個性の強い人物だが、ルイスという人物をどう捉えたのだろう。

画像: Photo by Getty Images
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「彼はヴィクトリア朝に活躍した画家で、そこで描かれるネコたちは人間のように振舞っているので有名だ。彼自身より絵の方が有名かもしれない。そういう実在の人物を演じるのは大きな責任を感じる。

実際彼自身のことはあまり知らなかったんだけど、芸術的な才能に魅力を感じた。才能豊かなのにその人生は悲劇が多かった。みんなから愛されていたけど、一度忘れられて病院に入り、ファンに発見されて再び注目されたんだ。数奇な運命を送った彼の若いころから晩年まで演じられてうれしかったよ」

そんなルイスとカンバーバッチの共通点はあるのだろうか。

「あまり時間がないんだけど、僕も絵を描くのが好きなので、ルイスに親近感を覚えたね。撮影のおかげで絵を描く時間に集中できたし、役作りのためにルイスの筆跡や作風を真似たり、模写をしたりしたんだ。そういうことをするうちに自分の身についてくる不思議な感覚があたね。恵まれた作品だったよ」

実際にネコと共演した感想も語ってくれた。

「ネコは最高だよ。この映画はルイス・ウェインだけでなく、ネコを讃える映画でもあるね。あの時代、ネコはあまり好かれていなくて、ネズミを捕まえるための汚い動物なんて思われていたんだ。そんなネコにリードを付けて散歩させるなんて、変な人に見られただろうね。

ウィル(シャープ監督)の脚本に「ネコが〇〇する」と書かれていたら、脚本を丸めてネコにあたえてやるだけでいい。だってネコは思った通りに動いてくれないから。子ネコならボールを目の前に置くと遊んでくれるので、うまく撮影できそうな気がする。でも大きなネコは餌をあげても思い通りに動くまで何時間もかかってしまうんだ(笑)」

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ
2022年12月1日(木)公開

2021/イギリス/1時間51分
配給:キノフィルムズ
監督:ウィル・シャープ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、トビー・ジョーンズ、アンドレア・ライズボロー

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