ベネディクト・カンバーバッチ主演『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』が12月1日より公開。見どころ・コラムから、カンバーバッチへのインタビューまでお届けします!

イントロダクション

英国で有名な画家のルイス・ウェインを支えたのは愛妻とネコだった

19世紀末から20世紀にかけて、イギリスでは知らない者がいないほど有名だったイラストレーター、ルイス・ウェイン。彼こそはそれまでネズミ撃退用と軽視され、時には不吉な存在と忌み嫌われることもあったネコの魅力を最初に世に発表した“ネコ画家”だ。そのウェインの知られざる波乱の生涯を、愛妻エミリーと、愛猫ピーターとのエピソードを交えて描き出す実話ストーリー。

画像: 英国で有名な画家のルイス・ウェインを支えたのは愛妻とネコだった

ルイス・ウェイン(ベネディクト・カンバーバッチ)

飛びぬけた絵の才能を持つウェイン家の大黒柱。空想がちで世慣れていない。

エミリー(クレア・フォイ)

ウェイン家の家庭教師だったが、ルイスと恋に落ち身分を越えた結婚に踏み切る。

ルイスを演じるのは「ドクター・ストレンジ」シリーズのベネディクト・カンバーバッチ。エミリー役を『ファースト・マン』(2018)のクレア・フォイが演じ、ほかにアンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズらが共演。ナレーションをオリヴィア・コールマンが担当している。

原案と脚本はサイモン・スティーヴンソンで、共同脚本の日系英国人ウィル・シャープが監督に当たっている。

ストーリー

画像1: ストーリー

イギリス上流階級に生まれたルイス・ウェイン(カンバーバッチ)は女性ばかりの一家の長男で、父が亡くなった後、生活を支えるために才能を生かして新聞社のイラストレーターとして働くことに。

そんな時、妹たちの家庭教師エミリー(フォイ)と恋におちた彼は、身分違いの恋に大反対する周囲の声を押し切って結婚。幸せな生活をスタートする。

しかしその直後、エミリーが末期がんに冒されていることが判明。いきなり悲劇に見舞われた夫妻の前に、庭に迷い込んだ子ネコが現われ、二人の心を癒す。

画像2: ストーリー

ピーターと名付けた子猫を愛でながら、エミリーのためにネコの絵を描き続けるルイス。深い絆で結ばれた“3人”は残された短い日々を惜しむように過ごしていくが、やがてエミリーは「どんなに悲しくても絵を描き続けて」と夫に残してこの世を去る日が来る……。

コラム 〜知るともっと面白い! 注目ポイント〜

1. 夏目漱石にも影響を?

画像: 1. 夏目漱石にも影響を?

ルイス・ウェインの絵は、日本の文豪、夏目漱石にも影響を与えていたかもしれない。彼の名作「吾輩は猫である」で苦沙弥先生が元旦に見る絵葉書の作者がルイスではないかと言われている。

ルイスは挿絵の他にもおびただしい数の絵葉書を作っていた。しかし彼は版権というものを知らず、売り渡していたので大金持ちにはなれなかった。

2. 「ルイス・ウェイン猫」

画像: 2. 「ルイス・ウェイン猫」

ルイスの描くネコは独自の特徴があり、「ルイス・ウェイン猫」と呼ばれるほどだった。大きな特徴の一つは顔の大胆なデフォルメで、もう一つは擬人化。

ルイスの描くネコは二本足で立ち、人間の衣装を着て食事やお茶をしたり、レクリエーションに行ったり、クリスマスを祝ったりする。彼はネコを通じて当時の英国の世相風俗を活写したと言われる。

3. ネコの専門家?

画像: 3. ネコの専門家?

英国の愛猫家の集いは、1887年に創立された「ナショナル・キャット・クラブ」で、愛犬家の集いに10年以上遅れている。ルイスは二代目会長になったが、当時の人々はルイスがネコのことなら何でも知っていると思い込んでいた節がある。

一方どちらかというと科学好きで空想的な思考をするルイスはネコに対する珍説を披露することが多かった。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ
2022年12月1日(木)公開

2021/イギリス/1時間51分
配給:キノフィルムズ
監督:ウィル・シャープ
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、トビー・ジョーンズ、アンドレア・ライズボロー

© 2021 STUDIOCANNAL SAS- CHANNEL FOUR TELEVISIONCORPORATION

This article is a sponsored article by
''.