前作『アバター』(2009)でスターダムへ駆け上がったサム・ワーシントン。13年を経て公開される続編について、自身の変化と共に語ってくれました。
カバー画像:Photo by Corey Nickols/Getty Images for IMDb

── 前作は映画史上最高記録となっていますが、そのことがあなたの人生と仕事にどういう影響を与えましたか?

僕の人生は180度変わった。俳優なら誰でも自分が出演している映画をみんなに観て欲しいと思うものだけど、『アバター』は世界中の人が観てくれた。正直なところ少し引いた。世界中のどの国を歩いていても、あの映画に感動した人が、ああ、あの車椅子から青い生き物になった人だねと話しかけてくる。とても感動する。

仕事も選択肢が増えて自由度が増した。素晴らしいことだ。だけど少し圧倒されてもいる。正直言うと今でもそうなんだ。でもそれをなんとかしなやかに乗り越えていくようにしているよ。

── あなたはサーフィンが得意とのことですが、本作では肉体的にはどれくらい追い込まれましたか?

僕のこれまでの映画撮影で最も過酷だった。最初にフリーダイビングの技術を習わなければならないし、水中のシーン(の撮影)でそれをやらなければならない。とても複雑な工程だ。

呼吸も、時間をかけて、完全に落ち着いた状態に、完全な瞑想のように見えるようにするんだ。たくさんの酸素を体内に取り入れて、全ての二酸化炭素を吐き出してね。全ての血液細胞を酸素でいっぱいにして溺れないようにするために。それから水中30フィート(約9.1m)に潜る。できるだけ穏やかにね。それからようやく水中のシーンが撮れるんだ。

── 最後に、本作で観客に特に楽しみにして欲しいところ、注目して欲しいところを教えてください。

壮大なシーンだね。ジムは皆さんがまだ見ていないパンドラの別の場所に連れていってくれる。彼は海に情熱を持っているから、この夢のような“アビス(深淵)”に観客を連れていくことに多くの時間を費やしている。新しい生き物や登場人物たちも目にできるよ。

そして、ジムが僕に常々言っていたことは「これは家族を築く様子を描くラブストーリーなんだ」ということ。それをうまく描けなければ、この世界の壮大さも意味がないんだ。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
2022年12月16日(金)公開

アメリカ/2022
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー

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