【観賞用ガイド】「ウィロー」の世界をもっと楽しむための16のキーワード

製作用語

キーワード1：ジョージ・ルーカス

劇場版の原案・製作総指揮は、ジョージ・ルーカス。彼は1977年公開の『スター・ウォーズ』第1作の構想中、1972年頃からこの作品のアイデアを暖めていたが、当時のVFX技術では思った通りの映像が描けないと考えていたそう。

そして1983年公開のシリーズ第3作『スター・ウォーズ／ジェダイの復讐』の撮影現場で、イウォーク族のウィケットを演じるワーウィック・デイヴィスに出会ってウィロー役にピッタリだと確信、この企画を進めることを決意した。

『スター・ウォーズ』と『インディ・ジョーンズ』を成功させたルーカスが、正統派ファンタジー・アドベンチャーの世界に挑んだのがこの映画なのだ。今回のドラマ版も、中心人物や基本設定はルーカスの原案に基づいている。

キーワード2：ILM

劇場版で、ルーカスがイメージした通りのファンタジー世界のVFXを手掛けたのはILM。ドラマ版にも複数の工房と共にILMが参加している。

映画版のためにILMでデニス・ミューレンが開発した新技術が“モーフィング”。その後、この技術はジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター2』（1991）で使われ、敵キャラT-1000が、溶けた金属のような状態を経てさまざまな形に滑らかに変貌するシーンで有名になった。

『ウィロー』では、悪の魔法使い姿を変えられた善の魔法使いが、ネズミから鳥、トラなどさまざまな姿に変身するシーンに使われている。他にもトロールや、双頭のドラゴンなどファンタジー世界のクリーチャーが続々登場し、アカデミー賞視覚効果賞にノミネートされている。

キーワード3：ワーウィック・デイヴィス

『ウィロー』で絶賛されたワーウィック・デイヴィスは、その後も『スター・ウォーズ』シリーズの常連俳優になり、近年の新三部作や『ローグ・ワン／スター・ウォーズ・ストーリー』（2016）、『ハン・ソロ／スター・ウォーズ・ストーリー』（2018）などにも出演。

彼は『ハリー・ポッター』シリーズ（2001～2011）にもホグワーツ魔法魔術学校の先生役で出演し、人気シリーズ2つの常連俳優となった。また実生活では『ウィロー』の撮影現場で出会ったサマンサと結婚し、子供が4人誕生。今回のドラマ版では、長女アナベラがウィローの娘ミムズ役で共演しているのも話題だ。

ストーリー関係

キーワード4：予言の子

映画で悪の女王バヴモーダ倒すと予言された“腕に印のある赤ん坊”は、ドラマ版の時代には伝説となり、こう呼ばれている。名前はエローラ・ダナン。伝説では、人々をまとめて魔法の力で悪を砕き王国の女帝になる。ドラマには成長したエローラが登場する。

キーワード5：魔法

ドラマ版でウィローは、魔法とは、あらゆる生命体に流れているエネルギーを別の形にする技術のことだと説明する。同じジョージ・ルーカス原案の「スター・ウォーズ」のフォースの概念によく似ている。

キーワード6：カイメリアの胸当て

1万年前、カイメリア帝国の女王が病弱な皇太子のために創り出した魔法の防御具。この胸当てを魔法の鍵で起動させると、どんな攻撃も防御できる。女王の夫マッドマーティガンは、数年前にこの宝物を探しに行ったまま行方不明になっている。

キーワード7：指当てテスト

魔法使いが、魔法使い見習いに「魔法の宿っている指」を当てさせるテスト。映画版に登場し、ドラマ版第2話でも描かれる。

キーワード8：豚を消す手品

第2話で、ソーシャ女王がウィローに“豚を消す手品”をやるかと尋ねるのは、劇場版でウィローがこの手品をしたことを踏まえたもの。