今度は主演男女優・助演男女優賞の演技賞部門でノミネート有力と評判のスターたちに注目! いずれもオスカーに相応しい最高の演技を披露している実力派揃いですが、見事候補になって最優秀賞に輝くのは誰でしょうか?(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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【大予想】女優部門はこの人たちに注目!
主演女優部門

ケイト・ブランシェット

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『アビエイター』(2004)(助演賞)『ブルージャスミン』(2013)(主演賞)とこれまでに2回オスカーを受賞しているブランシェットは、今回の『TAR/ター』で3度目の受賞が有望ではないかと見られている。本作ですでにベネチア国際映画祭の女優賞を受賞している彼女は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団初の女性首席指揮者となった主人公の裏の顔を名演。

ミシェル・ヨー

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でコインランドリー経営者エヴリンを、多次元の旅を通していくつもの顔を見せながら演じ分けるヨーは、主演女優賞本命の一人。これまでオスカーとは無縁の人とも思われたが、本作でアクションだけではない演技力の本領を発揮し、アジア系女優の代表として数々の批評家賞を受賞している。

ミシェル・ウィリアムズ

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『フェイブルマンズ』でスピルバーグ監督の少年時代を思わせる主人公の男の子サミーの母親を好演しているウィリアムズは、5度目のノミネートが確実視され、初の主演女優賞受賞なるか注目を集めている。サミーの映画に対する情熱を応援し、何より息子のやりたいことを優先する大きな母の愛を演じ、NYタイムズ紙が選ぶ2022年のベスト俳優10人に選出。

マーゴット・ロビー

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『バビロン』で野心的な女優の卵ネリーを体当たりで演じるマーゴットは初の主演女優賞獲得に向けて、まずは3度目のオスカー・ノミネートを射程距離内に入れている。富と欲望の街ハリウッドの申し子的なネリーは、底辺から頂上へまっしぐらに突っ走るパワーの持ち主で、マーゴットはそんなネリーの強かさを見事に表現していると評価が高い。

オリヴィア・コールマン

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前作『ロスト・ドーター』(2021)でも複雑な心理を持つ女性を演じた名女優コールマンは『エンパイア・オブ・ライト』で1980年代英国の少し古びた映画館に勤める中年女性ヒラリーの一筋縄ではいかない内面を、いとも自然に体現して見せる。近年オスカー・ノミネーションの常連組になったコールマンは、今回も非凡な演技力で投票者のハートを掴みそうだ。

助演女優部門

アンジェラ・バセット

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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でティ・チャラやシュリの母親にしてワカンダの女王を威厳と慈愛を込めて演じたベテラン、バセットがいよいよ助演女優賞の栄光を手にするのでは、ともっぱらの評判。かつて『TINA ティナ』(1993)では主演賞候補に。

ケリー・コンドン

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『イニシェリン島の精霊』でコリン・ファレル演じるパードリックの妹シボーンを好演したコンドンも助演女優賞候補入り確実との噂。学があり、故郷の島から本土に出ることを望みながら兄を一人にすることができないシボーンの心情を見事に表現している。

ジェイミー・リー・カーティス

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『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で主人公ワン一家の税務処理を厳しく担当する国税庁監察官ディアドラをアクションも交えて熱演したベテラン、カーティスはこれまでオスカーとは無縁だったが、今回は助演女優賞で初候補となる予感。

その他の女優賞有力候補たち

主演女優賞部門では『The Woman King』で女性戦士を演じたヴィオラ・デイヴィスを推す声も少なくない。また1950年代に黒人への人種差別と闘った母親を演じる『Till』のダニエレ・デッドワイラーの熱演が候補に相応しいというムーブメントも起きている。

『ブロンド』で伝説の女優マリリン・モンローになりきったアナ・デ・アルマスや、復員兵たちの傷ついた心理を描く『その道の向こうに』のジェニファー・ローレンスがどこまで頑張るかも注目。

助演女優賞部門で他に有力と名前が挙がっているのは、『ウーマン・トーキング 私たちの選択』のジェシー・バックリー、『SHESAID/シー・セッド その名を暴け』のキャリー・マリガンらノミネート経験ありの実力派。それに加え『逆転のトライアングル』で流れ着いた無人島でサバイバル能力を発揮するトイレ清掃員を演じたフィリピンの名女優ドリー・デ・レオンの存在が光っている。

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