ゴージャスでクレイジーなハリウッド黄金時代。豪華なファッションに身を包んだキャラクターが大音量の音楽が流れるド派手なパーティを楽しみ、規格外の映画撮影に行う。映画『バビロン』は主演にブラッド・ピット、マーゴット・ロビーを迎え、激動のハリウッドを舞台に富と名声、野心に彩られた映画業界で夢を叶えようとする男女の運命を描きます。監督は『ラ・ラ・ランド』でアカデミー監督賞を史上最年少で受賞した若き天才デイミアン・チャゼル。話題沸騰中の本作をメイクで支えたヘバ・トリスドッティルのインタビューが届きましたのでご紹介します。(構成:ほりきみき)

同じ監督でも作品ごとにアプローチが異なる

──ブラッド・ピットとは以前にも仕事をされていますね。

はい、以前にも一緒に仕事をしましたが、彼のメイクはしていません。彼には30年来のメイクアップアーティストがおり、その方がすべての作品で彼のメイクをやっています。

──デイミアン・チャゼルとの仕事はいかがでしたか。

素晴らしかったです。彼はすごくはっきりしたビジョンを持ち、時代を超越した独自の世界観を作ろうとしていました。彼がアイデアをくれて、私たちはメイクでそれを広げていく。とても楽しかったので、またこういう経験ができることを願っています。

画像5: 『バビロン』© 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『バビロン』© 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

──ジャスティン・ハーウィッツは、とても早い段階から作曲を始めたとのこと。彼の音楽からもインスピレーションを受けましたか。

音楽がレコーディングされたものを渡されたわけではなかったので、それはありませんでした。しかし、レディ・フェイのシーンで彼自身がピアノを弾き、大きな爆発のシーンを撮影した時には現場にいて、オーケストラの指揮をしていました。

クラブが舞台となる最初のシーンではカメラがマニーを追い、ステージではバンドが演奏しています。マニーはジーン・スマートが演じるエレノアに会い、そこで音楽がストップし、セリフが始まります。そしてマニーが歩き始めると音楽が始まり、また音楽がストップするとセリフになる。あんな風に撮影するのを見たのは初めて。すごいと思いました。

──本作の仕事は大変だったのではありませんか。

膨大な仕事量でした。普通の映画では大変なことがあっても、それが終われば安心できる。しかし、この作品は初日から最後までずっと大変でした。

──タランティーノやデビッド・リンチなどとも仕事をされてきましたが、監督によって求めるものに違いがありますか。

タランティーノとは何度も仕事をしてきましたが、作品ごとに求めるものが違いました。同じ監督でも、作品ごとにアプローチが異なるのです。

映画『バビロン』2月10日(金) 『ラ・ラ・ランド』監督が贈る“最高のショー”が始まる!

画像: 映画『バビロン』本予告 www.youtube.com

映画『バビロン』本予告

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1920年代のハリウッドは、すべての夢が叶う場所。サイレント映画の大スター、ジャック(ブラッド・ピット)は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。会場では大スターを夢見る、新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)が、運命的な出会いを果たし、心を通わせる。恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代。映画界の革命は、大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。果たして3人の夢が迎える結末は…?

『バビロン』
2月10日(金) 全国公開
監督・脚本:デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』
出演:ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、ディエゴ・カルバ、ジーン・スマート、ジョヴァン・アデポ、リー・ジュン・リー、P・J・バーン、ルーカス・ハース、オリヴィア・ハミルトン、トビー・マグワイア、マックス・ミンゲラ、ローリー・スコーヴェル、キャサリン・ウォーターストン、フリー、ジェフ・ガーリン、エリック・ロバーツ、イーサン・サプリ―、サマラ・ウィーヴィング、オリヴィア・ワイルドほか

原題:BABYLON
配給:東和ピクチャーズ  

2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

公式サイト:https://babylon-movie.jp/

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