レア・セドゥとミア・ハンセン=ラブ監督がタッグを組み、カンヌ国際映画祭監督週間で話題を呼んだ『Un Beau Matin』(原題)/『One Fine Morning』(英題)が、邦題『それでも私は生きていく』として5月5日(金・祝)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開することが決定した。

監督自身の自伝的作品

本作は、監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。父の病に対する“悲しみ"と新しい恋の始まりに対する“喜び"という正反対の状況に直面するシングルマザーの心の揺れを繊細に描き出す。第75回カンヌ国際映画祭ではヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した感動作だ。

主演は、『007 スペクター』『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』などのレア・セドゥ。監督は彼女の起用について「人間味のある人物として捉えたかった」「彼女に新しい光を当ててみたかった」と語っている。Los Angeles Timesは「この映画のレア・セドゥを観なければ、今年最高の演技を観逃すことになるだろう」と称賛を贈っている。

また、エリック・ロメール監督作品の常連俳優パスカル・グレゴリーが主人公の父ゲオルグ役、『わたしはロランス』(12)のメルヴィル・プポーがサンドラの恋人クレマン役で出演する。

今回発表された日本版オリジナルポスターは本国版からデザインを一新。このデザインを監督も気に入ったといい、日本版ポスターが欲しいと熱望するほど絶賛しているという。

画像1: 監督自身の自伝的作品

同時に解禁された場面写真は、一人娘であるリンにぴったりと寄り添い、笑顔を浮かべるサンドラの様子を捉えた写真と、サンドラの恋人クレマンも交えて、リンが指差す方向を3人でまっすぐに見つめる写真だ。

画像2: 監督自身の自伝的作品
画像3: 監督自身の自伝的作品

35ミリフィルムで撮影された、陽光や草木の緑などがロメール作品を思わせる淡く温かみのある色彩でスクリーンを彩る映画、ミア・ハンセン=ラブ監督『それでも私は生きていく』は、5月5日(金・祝)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。

【STORY】サンドラは通訳者として働きながら、パリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは、かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。別居する母フランソワーズと共に彼のもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えるサンドラ。仕事、子育て、そして介護。長年自分のことどころではなかったサンドラだったが、ある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。病を患う最愛の父に対する、やるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが……。

『それでも私は生きていく』
5月5日(金・祝)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給:アンプラグド

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