ラブストーリー、アクション、コメディ…あらゆるジャンルの作品で成功を手にしてきたニコラス・ケイジが101作目に選んだのは、自身を思わせる俳優ニック・ケイジが主人公の『マッシブ・タレント』。当て書きされたニックという人物をリアルと哀愁をもって演じ、批評家や観客から大絶賛されました。“ニコケイ史上最高のエンターテインメント”と評される本作、前知識なしでも十分楽しめますが、本人のキャリアを知ることで、より堪能できること間違いなし!(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

『マッシブ・タレント』あらすじ・登場人物紹介

画像: 『マッシブ・タレント』あらすじ・登場人物紹介

ニコラス・ケイジが101本目の出演作で演じるのは、自身の分身ともいえる俳優ニック・ケイジ役。俳優として行き詰まりを感じていたニックは、借金返済のために受けた仕事で大富豪ハビと出会ったことから、俳優人生を賭けた一大事に巻き込まれ…。ハビ役には元々ニコラス・ケイジの大ファンである「マンダロリアン」のペドロ・パスカル、監督は『恋人まで1%』(2014)のトム・ゴーミカン。67か国で初登場トップ10入りを果たした。

ニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)

画像: ニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)

ニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)

かつての勢いを失ったどん底のハリウッド・スター。高額の報酬につられて富豪の誕生日パーティーに出席する。

ハビ(ペドロ・パスカル)

画像: ハビ(ペドロ・パスカル)

ニックに心酔するスペインの大富豪。

『マッシブ・タレント』見どころ3選!

随所にちりばめられたスタッフの“マッシブ”なニコケイ愛

画像: 随所にちりばめられたスタッフの“マッシブ”なニコケイ愛

監督のトム・ゴーミカンはダメ元でニックに脚本と熱意あふれる手紙を送り、出演の了承を得た。それほどまでに、本作にはニックへのリスペクトが充満している。『リービング・ラスベガス』(1995)のパロディをはじめ、ニックの主演作の引用が盛りだくさん!

どんなジャンルも演じ分けるニコケイの“マッシブ”な演技力

画像: どんなジャンルも演じ分けるニコケイの“マッシブ”な演技力

シリアスもコメディもアクションもイケることを証明してきたのがニックの強み。本作には、それらの要素が詰め込まれている。家族のドラマがコメディに転じたり、ギャグが一転してスリリングなアクションに変化したりなどのニックの妙演に注目!

実際のニコケイとリンクする“マッシブ”なニック・ケイジ像

画像: 実際のニコケイとリンクする“マッシブ”なニック・ケイジ像

監督はニックのプライベートを徹底的に調べ上げて主人公像を作り上げた。4度の離婚歴や借金騒動をも本作に反映。劇中で描かれる大半はフィクションだが、子煩悩であるのは事実。そんな現実とのリンクを探すのも、本作の楽しみと言えるだろう。

『マッシブ・タレント』
2023年3月24日(金)公開
アメリカ/2022/1時間47分/フラッグ
監督:トム・ゴーミカン
出演:ニコラス・ケイジ、ペドロ・パスカル、シャロン・ホーガン

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