幼いころに生き別れた姉を探し続ける孤児の主人公・星矢が小宇宙(コスモ)と呼ばれる内なる力に目覚め、修行の末、“聖闘士”と認められた者だけが身に纏う事が許される防具・聖衣(クロス)を手に入れ、女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守る。『聖闘士星矢 The Beginning』は車田正美原作の伝説的マンガを原作としたハリウッド作品です。星矢を演じる新田真剣佑が研ぎ澄まされたアクションで魅せ、ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセンが作品を支えています。公開を機にメガホンをとったトメック・バギンスキー監督が来日。作品について語っていただきました。(取材・文/ほりきみき)

「ペガサス幻想」の圧倒的な存在感

──アニメーションのオープニングテーマ「ペガサス幻想」が作品の中に取り入れられています。この作品においてはどのような意味があるのでしょうか。

「聖闘士星矢」といったら「ペガサス幻想」は欠かせない。それこそ『バットマン』や『ミッションインポッシブル』と聞けば、あのメロディが浮かんでくるというのと同じくらいの圧倒的な存在感がある。「ペガサス幻想」を使わないということは考えられませんでした。

もちろん音楽に関しては、池頼広先生がこの作品のために何曲も作ってくれていますし、新しいアプローチもしています。

画像1: 「ペガサス幻想」の圧倒的な存在感

──本作は「聖闘士星矢」という作品の序章的な位置づけになるかと思いますが、監督の中では今後、「聖闘士星矢」全体をどういった構想で映画化したいと考えていらっしゃいますか。

すでに今後についての話し合いは始まっています。語りたいストーリーラインはいくつもあり、それこそ僕がアニメシリーズの中でいちばん好きなのは「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」ですから、その辺りをやってみたいですし、教皇や聖域(サンクチュアリ)の諍いも描いてみたい。またファンの中で人気の高い青銅聖闘士(ブロンズセイント)を描くことにも興味があります。

画像2: 「ペガサス幻想」の圧倒的な存在感

いずれも1つの長編作品にまとめるのは難しい。我々が意識しているのは、「聖闘士星矢」というシリーズの中にあるたくさんのストーリーラインをいかに端的に語るかということ。それをいちばんの課題として取り組んでいます。残念ながら、現時点では詳らかにできませんが、ファンの存在があってこその作品です。そして何よりも日本の方が大事です。映画を通じて「聖闘士星矢」の世界観をより広く世界に発信したいと思いますので、他の聖闘士(せいんと)や聖衣(クロス)を紹介するチャンスをいただけるよう、みなさまのサポートをよろしくお願いいたします。

<PROFILE>
トメック・バギンスキー

1976年、ポーランド生まれ。1998年に初の映画『Rain』を手がけ、短編デビュー作『The Cathedral』(02)がアカデミー賞®短編アニメーション賞にノミネートされ、SIGGRAPH2002においては最優秀短編アニメ賞を受賞。2007年にはビデオゲーム「ウィッチャー」のオープニングとエンディング映像を担当。本作が2019年にNetflixで実写化された際には製作総指揮を務めた。Netflixで配信中のSFスリラーシリーズ「イントゥ・ザ・ナイト」でも製作総指揮を担当している。

『聖闘士星矢 The Beginning』2023年4月28日(金)公開

画像: 新田真剣佑ハリウッド初主演作! 映画『聖闘士星矢 The Beginning』本予告 www.youtube.com

新田真剣佑ハリウッド初主演作! 映画『聖闘士星矢 The Beginning』本予告

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<STORY>
自らの身体に“小宇宙”という力が宿っていることを知らない若者、星矢。地下格闘技でその日暮らしをしながら生き別れた姉を探していた彼は、ある日闘いの最中にその“小宇宙”を発したことで謎の集団から狙われることになる。彼らは強い“小宇宙”の持ち主と、シエナと言う女性の命を狙っていた。
ペガサスの星のもとに生まれた星矢の使命は“知恵”と“戦い”の女神アテナの生まれ変わりであるシエナを守り、世界を救うこと。自らの秘めた力に気づいた時、彼はこの世界を救う“聖闘士”となる。

監督:トメック・バギンスキー
脚本:ジョッシュ・キャンベル、マシュー・ストゥーケン、キール・マーレイ
出演:新田真剣佑、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、ニック・スタール、ショーン・ビーン
〈日本語吹替版 声の出演〉
出演:磯部勉、井上喜久子、潘めぐみ、浪川大輔、咲野俊介、小松史法、瀬戸麻沙美

原題:Knights of the Zodiac
配給:東映
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公式サイト:https://kotzmovie.jp/

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