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ラテン系イケオジが世界を席巻!!
この1年も、海外ドラマ界ではたくさんのイケオジが活躍し、海ドラファンのハートをつかんできた。中でも、ラテン系イケオジが複数の海ドラで人気を呼び、世界を席巻しているが、その代表は何と言ってもペドロ・パスカルだ。2本の大ヒットシリーズ「マンダロリアン」と「THE LAST OF US」で主役を張り、大勢のファンを獲得した。
映画「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフとして作られた初の実写ドラマ「マンダロリアン」。一流の戦士集団“マンダロリアン”に所属し、名前を捨てて掟に従い、素顔を決して他人に見せず、孤高の賞金稼ぎとして生きてきた主人公ディン・ジャリンが、依頼のターゲットだったグローグーに不思議な縁を感じ、初めて掟を破って彼を助ける物語。
グローグーに対して抱くディン・ジャリンの父親のような愛情がたまらず、二人の大冒険は世界中のファンを虜にしている。ペドロはシリーズの大半で顔を見せずにディン・ジャリンを演じているが、ヘルメットを被った状態でも感情の深みを伝えることに成功し、グローグーとの関係、道徳観や目的意識の変化を巧みに表現している。シーズン3ではグローグーとの絆はより強くなり、守り合う二人の姿に胸が熱くなる。
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「マンダロリアン」で世界のトップ俳優の一人となったペドロは、全世界200以上のゲームアワード受賞の人気サバイバル・アクションゲームが原作のHBOオリジナルドラマ「THE LAST OF US」にも主演。
人体に寄生する菌類によるパンデミック後、生き残った主人公ジョエルは運び屋となり、孤児の少女エリーを隔離地域から脱出させることに。感染者がはびこるアメリカ全土を横断する二人には壮絶な旅が待ち受けるが、次第に絆を深めていく。
本作でも寡黙でストイックなキャラクターに扮するペドロだが、エリーを父親のように保護するジョエルに視聴者は父性愛を感じ、「マンダロリアン」同様ファンを増やした。過去には、エリー役のベラ・ラムジーも出演した「ゲーム・オブ・スローンズ」や、「ナルコス」でも存在感を発揮し注目されたペドロは、今では海ドラ界の頂点を極める人気俳優となった。
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ほかにも、海ドラで活躍するラテン系イケオジには、ペドロと親しい間柄で、彼が「マンダロリアン」に主演することを後押ししたというオスカー・アイザック、ペドロと「THE LAST OF US」で兄弟役を演じているガブリエル・ルナ、「キャシアン・アンドー」に主演しているディエゴ・ルナなどがいる。
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オスカーは「ムーンナイト」で複数の人格を持つミステリアスな闇のヒーローという難役を見事に好演。ガブリエルは「THE LAST OF US」のシーズン1では2エピソードのみの登場だったが、原作ゲームで重要な役割の、ジョエルの弟で元軍人のトミー役なので、今後の出演にも期待したい。ディエゴは映画『ローグ・ワン』(2016)からの冷静沈着な将校のキャシアン役が非常にカッコ良く、まさにイケオジぶりがどんどん板に付いている印象。これからもラテン系イケオジに要注目!
有終の美を飾ったイケオジたち
「ブレイキング・バッド」から登場した人気キャラクター、ソウル・グッドマンを主人公にしたスピンオフで前日譚の「ベター・コール・ソウル」に主演し、6シーズン演じ切ったボブ・オデンカーク。
ソウルの過去に何があったのかを飽きさせることなく描いた本作で、様々な罪に手を染めながらも、視聴者に愛される魅力的なキャラクターを力演したボブはイケオジナンバーワンだ。
1シーズン続き、世界中のファンを夢中にさせた大ヒットドラマ「ウォーキング・デッド」。最も出演回数の多いダリルを演じたノーマン・リーダスと、主人公リックを演じたアンドリュー・リンカーンは、本作で大人気俳優となった。
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開始当初は若者感も感じられる二人だったが、長年の番組出演を経て立派なイケオジになっていき、渋さもバッチリ。今後はどんなイケオジの顔を見せてくれるのか楽しみだ。
全米で5月21日にフィナーレを迎えた、14シーズン続いた長寿ドラマ「NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班」。日本では6月27日から最終シーズンが放送されるが、長年最強コンビを演じてきた主演のクリス・オドネルとLL・クール・Jは、年々クールなイケオジ感を増していき、むしろ今の方が素敵だと感じる。カッコいいイケオジとしてファンを楽しませてくれた二人に感謝したい。