フラッシュ、バットマン、スーパーガールが時空を超えて集結! DC最新作『ザ・フラッシュ』は〝DC版アベンジャーズ〞との呼び声も高い、今夏の目玉作品。いち早く鑑賞したトム・クルーズも絶賛コメントを寄せています。

〝2人の歴代バットマン〞も登場するタイムリープ・アドベンチャー

画像: 〝2人の歴代バットマン〞も登場するタイムリープ・アドベンチャー

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)『ジョーカー』(2019)など数々の大ヒット作を生み出してきたDC。その最新作は、DCのヒーロー・チーム“ジャスティス・リーグ”のメンバーでもある地上最速ヒーロー“フラッシュ”を主人公に描くタイムリープ・アドベンチャー。現在・過去の2人のフラッシュ、スーパーガール、バットマンという豪華ヒーローが時空を超えて集結し、世界破滅の危機に立ち向かう。

主人公フラッシュ/バリー・アレン役には『ジャスティス・リーグ』(2017)などでも同役を演じたエズラ・ミラー。また同作でバットマンを演じたベン・アフレックも引き続き登場する。

さらに1989年の『バットマン』などでバットマン役を演じたマイケル・キートンが30年ぶりにDCユニバースにカムバックし、スーパーマンの宿敵ゾッド将軍役マイケル・シャノンも復帰するなど、これまでのDC作品に登場してきたキャラクターたちが集結する。

スーパーガール役にはこれが映画デビュー作の新星サッシャ・カジェ。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2019)のアンディ・ムスキエティが監督を務める。

DCスタジオのトップに就任したジェームズ・ガンが「DC ユニバース(DCU)の起点」として位置づける作品で、4月のシネマコンでお披露目され「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)と『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)の融合」などと海外レビューで絶賛されている。

また前評判を聞いたトム・クルーズがプライベート試写会で鑑賞し「映画に求められるすべてが詰まった、いま私たちが必要としている作品だ」と大絶賛のコメントを寄せている。

【あらすじ】フラッシュによる過去の改変が人類滅亡の危機を招く

“フラッシュ”こと青年バリー・アレン(エズラ・ミラー)は、バットマン(ベン・アフレック)やワンダーウーマンらとともにチーム“ジャスティス・リーグ”の一員として活躍する地上最速のヒーロー。その“早すぎる能力”によって過去へタイムリープした彼は、幼い頃に亡くした母と無実の罪を着せられた父を救うため過去を改変してしまう。

画像: フラッシュが“母が死ぬ過去”を改変してしまったことで人類滅亡の危機が勃発

フラッシュが“母が死ぬ過去”を改変してしまったことで人類滅亡の危機が勃発

だがフラッシュが過去を変えた影響で、現在には大きな歪みが生じてしまう。彼がたどり着いたのは、両親と幸せに暮らすもう一人のバリー・アレン(エズラ・ミラー二役)のいる世界。ただしそこにはスーパーマンもワンダーウーマンもアクアマンも存在しない。そしてかつてスーパーマンが死闘を繰り広げ倒したはずの最強の敵ゾッド将軍(マイケル・シャノン)が甦り、大軍勢を率いて地球支配へと動き出す。

画像: かつてスーパーマンが倒したはずの 最強の敵ゾッド将軍が甦ってしまう

かつてスーパーマンが倒したはずの 最強の敵ゾッド将軍が甦ってしまう

危機的状況を招いてしまったフラッシュともう一人のバリー・アレンが助けを求めたのは、その世界の“伝説のヒーロー”であるバットマン(マイケル・キートン)、そしてスーパーガール(サッシャ・カジェ)だった。時空を超えて集結したスーパーヒーローたちは壮絶な決戦に挑むことになる。

画像: “二人のフラッシュ”はスーパーガールやバットマンと時空を超えて協力し危機に立ち向かうことに

“二人のフラッシュ”はスーパーガールやバットマンと時空を超えて協力し危機に立ち向かうことに

登場人物

フラッシュ/バリー・アレン
(エズラ・ミラー)

画像: フラッシュ/バリー・アレン (エズラ・ミラー)

ジャスティス・リーグのメンバーとして活躍する地上最速のヒーロー。母親を殺害した容疑で服役中の父親の冤罪を証明したいと願っている。“超高速”の能力を使って過去を改変し、“もう一人のバリー・アレン”と出会う。

バットマン/ブルース・ウェイン
(マイケル・キートン)

画像: バットマン/ブルース・ウェイン (マイケル・キートン)

フラッシュが過去を改変した世界で出会う“もう一人のバットマン”。フラッシュに協力し、世界最大の危機に立ち向かうことに。『バットマン』(1989)『バットマン リターンズ』(1992)に続いての登場となる“伝説のヒーロー”。

スーパーガール
(サッシャ・カジェ)

画像: スーパーガール (サッシャ・カジェ)

フラッシュが過去を改変した世界に存在する、黒髪ショートカットのスーパーヒーロー。ジャスティス・リーグの最強ヒーロー、スーパーマンに匹敵するパワーや能力を持ち、甦った最強の敵ゾッド将軍にも対抗できる存在。

【インタビュー】アンディ・ムスキエティ監督が『ザ・フラッシュ』とエズラ・ミラーを語る

「“2人のフラッシュ”を作り上げていくのは楽しいチャレンジだった」

画像: Photo by Gabe Ginsberg/Getty Images
Photo by Gabe Ginsberg/Getty Images

アンディ・ムスキエティ プロフィール

1973年、アルゼンチン生まれ。自身の短編映画を長編化した『MAMA』(2013)で注目され、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』2部作(2017・2019)の監督として名声を確立。本作は自身初のスーパーヒーロー映画。本作に参加している映画プロデューサーのバルバラ・ムスキエティは姉。

─本作では二人のフラッシュをエズラ・ミラーが一人二役で演じていますが、その演技についてお聞かせいただけますか?

エズラは素晴らしい俳優だよ。彼は僕にとってこれまでで最高の経験をした俳優の一人だ。彼は演技するのが好きで、僕以上に多くのテイクをこなすのが好きなんだ。テイク24で、僕が『もう終わりだ』となっても、彼は『もう1回やってもいい?』と言うんだ。

そして、彼は素晴らしいコメディアンでもある。実際、彼はバリー・アレンの2つのバージョンを演じている。一人は僕たちが知っているバリー。神経質で不安症で、多くの困難や幼少期のトラウマを抱えているバリーだ。

そしてもう一人のバリーは、基本的にまったくのんきで、ちょっと間抜けなんだ。そういった2人を作り上げていくのは、エズラにとっても、僕にとってもとても楽しいチャレンジだった。

─今回の映画で見られるフラッシュの能力について教えていただけますか?

今まで見てきた作品と違うのは、フラッシュは普通の人間を高速で動かすことはできないということだ。なぜなら、それは人間を衰弱させてしまうからだよ。だから、彼の赤ちゃんの扱いはとてもデリケートなんだ。

それから彼のタイムトラベルを視覚的に表現するとき、僕は“クロノボール”というものを作った。それは記憶でできたスタジアムなんだ。それぞれの列が、その時代の出来事。過去は上の列にあって、未来は下の列にある。つまり、螺旋状に下降していくんだ。それをコンセプトとして開発した。

─この映画の続編の予定はありますか?

何もないよ。それについては話していない。もちろんストーリーを続けていくのはワクワクする。特にこの映画が成功すればね。問題は、新しいアーキテクチャー(DCユニバースの今後についての構造)がこのストーリーを吸収してくれるかどうかなんだ。

マルチバースの良いところは、それが可能であることだ。マルチバースは、この異なる世界のすべてを共存させ、相互作用させることができる。だからうまくいけばそうなる。でも、まだ僕たちにはわからない。それが真実だよ。一つ言えるのは、これは始まりの映画であって、終わりの映画ではない。そうであってほしいね。

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『ザ・フラッシュ』
2023年6月16日(金)公開
アメリカ/2023/2時間14分/配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:アンディ・ムスキエティ
出演:エズラ・ミラー、ベン・アフレック、マイケル・キートン、 サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン

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