韓国を舞台に、北朝鮮・韓国・アメリカの捜査官が互いの国の真意を探り合いながらも協力し、国際犯罪組織のリーダーと消えた10億ドルを追う。映画『コンフィデンシャル:国際共助捜査』は映画『コンフィデンシャル/共助』(2017)の続編だ。 TV シリーズ「愛の不時着」でアジアのみならず欧米でも人気に火がついたヒョンビンが演じるのは、寡黙な北のエリート特殊捜査員リム・チョルリョン。南のベテラン刑事カン・ジンテ役を『タクシー運転手 約束は海を越えて』のユ・ヘジン、ジンテの義妹・ミニョン役は少女時代のイム・ユナ、FBI捜査官・ジャック役をヒョンビンと「私の名前はキム・サムスン」で共演したダニエル・ヘニーが演じる。本作からメガホンを取ったイ・ソクフン監督に話を聞いた。(取材・文/ほりきみき)

ヒョンビンとユ・ヘジンがシナリオ作業にフィードバック

──本作の監督のオファーを受けたとき、どのようなお気持ちでしたか。

私の前作『ヒマラヤ ~地上8,000メートルの絆~』(日本公開は2016年)は2015年の末から2016年の初めくらいに公開されました。その後、アニメーションの演出をしたり、別の作品のシナリオの準備をしたりしていましたが、なかなかうまくいかず、時間が過ぎていきました。

なるべく早く、何かいい作品を撮りたい。そんな気持ちでいたときに、この作品の監督をオファーしていただきました。その段階では、北朝鮮と韓国だけでなくアメリカも加わって、互いに真意を探り合いながら共助していくというプロットのみ決まっており、シナリオはできていませんでした。つまり、アイデアはあるけれど、シナリオは自分で作れるということ。これは自分にとってはとてもありがたいと思いました。しかも、FBIの捜査官が加わると聞いた時点で“面白くなる”という予感がありましたから、とにかくいい作品にしようと思ってシナリオ作業に邁進しました。

イ・ソクフン監督

──シナリオ作業は順調に進みましたか。

3人のキャラクターを作り上げた上で、3人がお互いに真意を探り合いながら、友だちになっていく過程を面白く、かつ楽しく見せなくてはならなかったので、その辺りが難しかったです。特に気をつけたのは、FBI捜査官がなぜ韓国に来ることになったのか。そこに説得力が必要ですから。しかし、ある程度キャラクターができあがってくると、3人をどう動かすかを考えるのが楽しくなりました。

──前作ではクールなエリートであるリム・チョルリョンと破天荒なベテランのカン・ジンテという正反対なタイプがコンビを組んだことが面白さのベースにありました。本作では新たにFBI捜査官ジャックが加わって3人になりましたが、キャラクターの違いについて、どのようにバランスを取りましたか。

その点は非常に難しかったですね。3人の出番の分量もそうですし、それぞれがキャラクターの個性に応じて、どのような役割を果たすのかという点でもバランスを取るようにしたので、苦労しました。

画像: ヒョンビンとユ・ヘジンがシナリオ作業にフィードバック

ただ、エンディングのシークエンスでは3人だけではなく、ジンテの義妹・ミニョンやほかの家族、ジンテの仕事仲間など、大勢集まっているので、それぞれが大切な役割を果たしているという設定にしました。キャラクターは必要に迫られて登場して、途中でいなくなるのではなく、最後までそれぞれがベストを尽くしているということを大事にしたのです。そういう構成でシナリオを作るのも難しい作業でした。

──前作を踏まえて、ヒョンビンとユ・ヘジンから何か提案はありましたか。

2人がいなかったらこの作品はあり得ないので、シナリオを書いているときから2人とは密に連絡を取り、フィードバックをしてもらうようにしました。2人からの提案は具体的に覚えていないくらいたくさんありましたが、2人は何度も「1作目の経験を踏まえて、進化した姿を見せたい」と言っていました。シナリオを直すたびに読んでもらい、フブラッシュアップしていきましたから、その思いがうまく反映できました。他の作品だったら、こういうことはできなかったと思います。

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