「メッセージ性の強い日本の作品を海外の人に知ってほしいですね」
――ここからは、SCREENの読者が知りたい質問です。最近ご覧になった洋画は?
「少し前になりますが、『トップガン マーヴェリック』は映画館で観ました。感動しました。昔、演じた同じ役を、同じ作品でバージョンアップさせてまたやるという、トム・クルーズのこだわりが素晴らしかったです。長い年月をかけたことによって、役の良さも出ていたし。彼はいい年の取り方をしてますよね。トムのようなカッコいい男になりたいと思いました」
――では、最近ご覧になった海外ドラマはありますか?
「最近はあまり観れていないんですが、『シェイムレス 俺たちに恥はない』は好きです。すごく面白いから、あれが日本でできたら最高だなと思うんですけど、いろんな規制がかかっちゃうんだろうなぁ」
――日本でやるとしたら、主人公のフランク役ですか!?
「いやいや、長男のリップ役がいいです」
――ぜひ観たいです! 海外ドラマを観る時は配信が多いですか?
「そうですね。撮影に入ると時間が読めないのですが、配信だといつでも観れるのでいいですね」
――最近、ご出演された「離婚しようよ」は配信ドラマでしたが、地上波で放送されてほしいとお話しされているのを聞きました。
「はい、地上波でも放送できたら最高だと思う内容なんです。今までやったことのない、出てきたことのない、クォリティの高いスケール感の日本のドラマを、民放でできたら面白いだろうなと考えることが結構あります。『VIVANT』はまさにそうなので、参加できて良かったです。『離婚しようよ』のメッセージ性みたいなものも地上波でも伝えることができたらいいなと思います」
――海外の作品には、ご出演したいと思いますか?
「まず英語もままならないので今は難しいと思います。それよりも、日本の作品を海外に持っていきたい。メッセージ性の強い日本の作品を海外の人に知ってほしいですね。僕が出演した中で言うと、『新聞記者』や『空白』、『孤狼の血』シリーズなどかな。もちろん時代劇でもいいんですが、日本のことをちゃんと描いている作品で、『日本ではこういうものを作っているんだ』ということを海外に伝えたいです」
――すごく共感します。内外問わず、ご一緒したい監督はいますか?
「山田洋次監督とクリント・イーストウッド監督。イーストウッド監督は93歳ですし、山田監督も1年に何本も撮る方ではないので、早い実現を希望しています」
――両監督の作品に松坂さんがご出演しているのを物凄く観たいです!
「ご縁があって、タイミングが合ったらうれしいです」
――今日は素敵なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。15年応援してきましたが、お人柄はずっと変わらず、役者としては進化され続けていて、たくさん感動をいただいています。これからも応援し続けます!
「ありがとうございます! これからも頑張ります!」
『ゆとりですがなにか インターナショナル』10月13日(金)公開
<STORY>
〈野心がない〉〈競争意識がない〉〈協調性がない〉
【ゆとり世代】
かつて勝手にそう名付けられた彼らも30代半ばを迎え、それぞれ人生の岐路に立たされていた・・・。夫婦仲はイマイチ、家業の酒屋も契約打ち切り寸前の坂間正和(岡田将生)、いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊(松坂桃李)、事業に失敗し、中国から帰ってきたフリーター・道上まりぶ(柳楽優弥)。
家族、仕事、仲間、ライバル、不倫疑惑、マッチングアプリ、エビチリ、二日酔い・・・彼らの前に立ちはだかる“人生の試練”・・・!そして、《Z世代》《働き方改革》《コンプライアンス》《多様性》《グローバル化》・・・想像を超える新時代の波も押し寄せ、物語は予想外の展開へ・・・!!
<STAFF>
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生
<CAST>
岡田将生 松坂桃李 柳楽優弥
安藤サクラ 仲野太賀 吉岡里帆 島崎遥香/
木南晴夏 上白石萌歌 吉原光夫/
中田喜子 吉田鋼太郎
配給:東宝
© 2023「ゆとりですがなにか」製作委員会