今年で10周年を迎える「死霊館」シリーズ。シリーズ最高額の興収を記録した『死霊館のシスター』(2018)の続編となる、今作『死霊館のシスター 呪いの秘密』では、全ての呪いの元凶シスター・ヴァラクの秘密が明らかに! 観る前に押さえておきたい注目ポイントをインタビューと共にお届けします!(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

インタビュー

画像: インタビュー

タイッサ・ファーミガ(画像右)

“女性同士の友情の物語とアイリーンとデブラの関係性にとてもわくわくした”

─前作の公開から4年が経ちましたね。

1作目から4年が経った。当然、アイリーンとフレンチー(モーリス)は年齢を重ねている。本作では、ふたりとも自分というものをしっかりともって登場している。

トラウマになるようなことを経験したあとには、はっきりと成長の跡が見られる。こういう経験をしたとき、人は前に進もうとするか、自分の殻に閉じこもろうとするかのどちらかだと思う。

本作で最初にアイリーンが登場するとき、観客は、自信に満ちたオーラを放ち、かなり強くなっている彼女の姿を見ることになると思うわ。彼女の親切でやさしいところは変わっていないけれど、無邪気さはもうないの。

─デブラ役のストーム・リードとの共演はいかがでしたか?

初めて脚本を読んだとき、女性同士の友情の物語とアイリーンとデブラの関係性にとてもわくわくした。(デブラ役の)ストームとの共演は、とにかく楽しかったわ。彼女がデブラに恐れ知らずの心を吹き込んだ気がするの。

若い女性のキャラクターは、少し受け身だったり、助言を求めて他人を頼っているように描かれることがあるように思う。ストームは強さを添えてデブラを魅力的かつ繊細に演じた。彼女は進んで相手を支えようとする真の協力者であり、パートナーであり、共犯者ね。

でも私たちは犯罪とは無縁よ。だって私たちは聖なる優等生だもの(笑)。

ストーム・リード(画像左)

“私はデブラの強さに憧れを感じたし、素敵な役だと思ったわ”

─今回、デブラを演じてみていかがでしたか?

デブラはアメリカ南部ミシシッピの出身で、強さと激しさをもった若い女性なの。さまざまな経験をしてきた彼女は、アイリーンとともに悪魔退治の旅に乗り出すことになる。

デブラは難しい家族環境に育ったため、この旅路に繰り出すにあたり、予想を超える強さをもっていた。私はそんなデブラの強さに憧れを感じたし、素敵な役だと思ったわ。

─本作でデブラとアイリーンはとても逞しいですよね。

本作で謳われる文句に“修道女がすべての仕事をおこない、神父がすべての手柄を手にする”という言葉がある。でも、デブラとアイリーンは手柄を求めていなかったように感じる。ふたりはただ仕事をうまくこなし、少しでも助けになりたいと思っているようね。

手柄を欲したり、承認されることを求めているわけではない。ふたりは現状に対してできる限りの最善を尽くすことに心の慰めと安らぎを見いだしていて、その結果、願わくば周囲の人々そして自分自身を救い、最終的にはモーリスを救いたいと思っているのよ。

─タイッサ・ファーミガと共演していかがでしたか?

タイッサはいつも笑顔で、楽しく過ごしていた。彼女の仕事を尊敬しているし、一緒に働いてみて、とても楽しい人だった。この映画を超えて、仲を深め、友人関係を続けていけたら嬉しい。

もっと知りたい! 最恐シスター、ヴァラクのこと。

画像: もっと知りたい! 最恐シスター、ヴァラクのこと。

ヴァラクは『死霊館のシスター』だけでなく、様々な作品に登場していて、過去作との繋がりを確認したいけれど、観直す時間がない…! そんなあなたに、ヴァラクの6つの情報をお届けします。

ヴァラクは実在する悪魔なの?

ヴァラクは中世から伝わる悪魔のひとり。15世紀ドイツの降霊術に関する書物に、その名が記されている。

17世紀の作者不明の魔術書「ゴエティア」には、強大な地獄の悪魔であるとの記述もあり。天使のような羽の生えた姿で、双頭のドラゴンにまたがって現われ、蛇などの爬虫類を統率しているとも言われている。

どうやってヴァラクは誕生した?

「死霊館」ユニバースにおけるヴァラクは、中世ルーマニアの城に住む侯爵がオカルトに興味を持ち、悪魔を召喚する儀式を敢行。結果、地獄の門が開き、ヴァラクが解放された、という設定だ。

『死霊館のシスター』の舞台である聖カルタ修道院は、この城跡に築かれたもので、長年ヴァラクを封印してきたが、戦争による破壊によって封印が解かれた。

ヴァラクが登場する作品って?

『死霊館 エンフィールド事件』(2016)で初登場。米アミティヴィルの心霊事件の調査に当たっていたウォーレン夫妻の妻ロレインが、その存在の底知れぬ邪悪さに気づいた後、ロンドンでの決戦へと発展する。

また、『アナベル 死霊人形の誕生』(2017)では、シスター・シャーロットが持っている写真の中にその姿が、うっすらと写り込んでいる!

ヴァラクの圧倒的な強さ&弱点

ヴァラクの力は強大で、簡単に倒せる相手ではない。十字架は気休めにしかならず、ヴァラクは神を冒涜するかのように、これをさかさまにしたりする。

有効な手段は、『死霊館 エンフィールド事件』でロレインが行なった、その名を呼ぶこと。『死霊館のシスター』では遺聖物の“キリストの血”が用いられたが、今回の新作ではどうなる!?

演じているのはボニー・アーロンズ!

ヴァラクのキャラクターは、もともとは性別が限定されていなかったが、シスターの姿を借りることから女優が起用された。

演じているのは、『マルホランド・ドライブ』(2001)や『スペル』(2009)でも特殊メイクで不気味な役を演じたボニー・アーロンズ。ハリウッドではプロデューサーや脚本家としても活動している多才なベテラン女優だ。

ヴァラクが怖すぎて予告編が公開停止?

前作『死霊館のシスター』の公開前には、YouTube上で公開されたプロモーション映像が、とてつもない反響を呼んだ。ヴァラクの顔が映し出され、突然絶叫が響くシンプルなもの。

ところが、これが怖すぎるとして苦情が殺到し、YouTube側はガイドラインにのっとり、動画を削除した。ある意味、映画の良い宣伝になった!?

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『死霊館のシスター 呪いの秘密』
2023年10月13日(金)公開
アメリカ/2023/1時間50分/配給:ワーナー・ブラザーズ映画
監督:マイケル・チャベス
出演:タイッサ・ファーミガ、ストーム・リード、ボニー・アーロンズ、ジョナ・ブロケ、アナ・ポップルウェル、ケイトリン・ローズ・ダウニー

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