海外ゲストが続々来場!
今回の東京国際映画祭にはコロナ禍を経て、国際色豊かなゲストが多数参加予定。
香港を代表する俳優トニー・レオンがマスタークラスを開催するビッグ・ニュースに加え、中国の巨匠チャン・イーモウ監督が最新作『満江紅』を携え、カンヌで監督賞を受賞したばかりのトラン・アン・ユン監督も受賞作『ポトフ(原題)』と共に来日予定。
さらに小津安二郎監督を語るシンポジウムにジャ・ジャンクー、ケリー・ライカート監督が参加するなど、次々と海外映画人がやってくることが嬉しい。
オープニング&クロージング作品
オープニングは審査員長ヴェンダース監督が日本で撮影し、主演の役所広司がカンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した話題作『PERFECT DAYS』。
クロージングはあのゴジラが焦土と化した戦後の日本に出現する『ゴジラ−1.0』(山崎貴監督)が選出されている。
アジアの未来
日本、中東を含むアジア地域の、長編3作目までの新人監督作品を世界に先駆け上映するコンペティション部門で、今回は10作品が最優秀作品賞ほかを競う。
- 中国返還からの20年に渡る香港の一家族の物語を描く
『離れていても』(サーシャ・チョク監督)
- 本部門最年少28歳のメヘディ・アスガリ・アズガディ監督のイラン製ミステリー
『マリア』
- 異色のインド女子相撲ムービー
『相撲ディーディー』(ジャヤント・ローハトギー監督)
- トルコの『ロシナンテ』(バラン・ギュンドゥズアルプ監督)
- 日本の『違う惑星の変な恋人』(木村聡志監督)と『辰巳』(小路紘史監督)
- タイの『レッドライフ』(エカラック・ガンナソーン監督)
- イスラエルの『家探し』(アナト・マルツ監督)
などフレッシュな魅力の注目作がいずれもワールド・プレミア上映される。
ワールド・フォーカス
現在の世界の映画界の潮流を示す作品を上映。
ヴィム・ヴェンダース監督の新作ドキュメンタリー『アンゼルム』はじめ、ラヴ・ディアス監督の『湖の紛れもなき事実』、プピ・アヴァティ監督の『ダンテ』といった人気監督の新作が上映。
また「ラテンビート映画祭」とのコラボでペドロ・アルモドヴァル監督、イーサン・ホーク主演の異色西部劇『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』などが紹介され、アジアン・フィルム・アワード・アカデミーとの共催でによる「香港フォーカス」では『2046』のトニー・レオン出席によるマスタークラスを実施、レスリー・チャン主演の『烈火青春』の4Kレストア版なども上映される。
さらに生誕100年を迎える「フランコ・ゼフィレッリ特集」や「台湾電影ルネッサンス2023」、スペイン・バスク地方の映画の特集など多彩な企画が用意されている。