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1950年代〜2020年代
時代を作ったレジェンド女優
SCREEN77年の歴史の中で、最も愛されたスターは誰?と聞かれれば、やはりオードリー・ヘプバーンの名前が真っ先に挙がるだろう。
『ローマの休日』の日本初公開から2024年でちょうど70年。これだけ長い間、多くの人々に愛され続けた俳優は他にいないと言えるほど。1950~1970年代に渡ってベスト1女優の常連で、14回もトップを獲得している。
1970年代になるまで、オードリーのパワーに太刀打ちできる人は少なく、『がんばれ!ベアーズ』(1976)でブレイクしたテイタム・オニールが登場したのは、ようやく1970年代半ばのこと。彼女は5年連続でトップに君臨した。
1980年代になると、テイタムに続く若手アイドル女優たちが一挙に登場。『ラ・ブーム』(1980)のソフィ・マルソー、『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)のダイアン・レインらが、代わる代わるSCREENの表紙カバーを飾ったのがこの時代。
彼女らと同世代ながら、いち早くオスカーを受賞し、美しき実力派として『羊たちの沈黙』(1991)で人気爆発したのがジョディ・フォスターで、1990年代初期は彼女の天下だった。
トップ女優の低年齢化はさらに続き『レオン』(1994)でセンセーショナルにデビューしたナタリー・ポートマンは、「スター・ウォーズ」シリーズ、オスカー受賞の『ブラック・スワン』(2010)などで、息の長い人気を保持した。
2000年代初頭にはまず『チャーリーズ・エンジェル』(2000)などのキャメロン・ディアスが女王の座を奪取したが、「ハリー・ポッター」シリーズが始まり、子役だったエマ・ワトソンに脚光が。彼女は成長してから『美女と野獣』(2017)などで再びブレイクし、今なお人気を誇っている。
それに続いてやってきたのがアンジェリーナ・ジョリーの時代。彼女の生き様が同性からも支持され、6度の1位獲得は女優ではオードリーに続く記録だ。
2010年代には『レ・ミゼラブル』(2012)のアン・ハサウェイ、「スター・ウォーズ」続3部作のデイジー・リドリーが、2度1位をゲットしたが、この記録を伸ばせるか期待したい。
その他の1位獲得女優
- ジューン・アリソン
- イングリッド・バーグマン
- クレア・ブルーム
- グレース・ケリー
- マリア・シェル
- スーザン・ストラスバーグ
- ジュリー・アンドリュース
- アン=マーグレット
- オリヴィア・ハッセー
- キャサリン・ロス
- ジャクリーン・ビセット
- フェイ・ダナウェイ
- ブルック・シールズ
- ジェニファー・コネリー
- シガニー・ウィーヴァー
- ジュリア・ロバーツ
- ウィノナ・ライダー
- サンドラ・ブロック
- クレア・デインズ
- メグ・ライアン
- シャーリーズ・セロン
- クロエ・グレース・モレッツ
- フェリシティ・ジョーンズ
- スカーレット・ヨハンソン
- アニャ・テイラー=ジョイ