中国のベストセラー作家・紫金陳(ズー・ジンチェン)の代表作の一つであるサスペンス「坏小孩」(悪童たち)を原作に、舞台を沖縄に移して映画化された『ゴールド・ボーイ』が3月8日(金)より全国公開される。この度、SCREEN ONLINEでは主演・岡田将生へのインタビューを実施。劇中で頭脳戦を繰り広げる羽村仁成ら子役陣との共演、そしてある意味追い詰められていく東昇というキャラクターの役作りについて語ってくれた。(取材・文:清水久美子/写真:稲澤朝博/編集:SCREEN編集部)
「毎シーンが新鮮で、とても楽しかった」
――映画『ゴールド・ボーイ』は沖縄を舞台に、岡田さんが演じる東昇が、羽村仁成さんが演じる安室朝陽、星乃あんなさんが演じる上間夏月、前出燿志さんが演じる上間浩という子どもたち3人に脅され、主に東昇と朝陽が頭脳戦を繰り広げるクライム・エンターテインメントですよね。羽村さんたちとの共演はいかがでしたか?
「子どもたちとこういったお芝居をするのは、すごく楽しかったです。3人とも、何をするか分からないというところがあって。やっぱり大人になってくるとある程度、『こういう風に動くのかな』とか『こういう風にセリフを言うのかな』とか、いろいろ想像しながら現場に行くんですけど、子どもたちがどんなお芝居をするのか本当に一切、前情報がなかったんです。なので、毎シーンが新鮮で、とても楽しかったです」
――殺人犯の東昇を演じるのは精神的に大変だったかと思いますが、子どもたちとのお芝居は楽しんで演じられたのですね。
「そうですね。東昇という役と向き合うのは自分自身がかなり消耗しましたが、羽村くんたちのお芝居はとても素敵だったので。僕が出ていない、子どもたちのシーンがたくさんありますが、撮影をした次の日にスタッフの方々からお話を聞くと、毎回すごく良かったとおっしゃっていたので、僕もより一層気を引き締めて東昇を演じなければと思いました。スタッフの方々とお話ししながら撮影を進められたことは、すごく良い現場だったなと思っています。スタッフ、キャストのみなさんが楽しみながらこの現場に臨んでくれていた気がして、それが作品にとっても良い方向に働いていたのではないかなと思います」