カバー画像:Credit Melodie McDaniel.
ガーリー・カルチャーを牽引する
ソフィア・コッポラをより深く知る4つのこと
長年に渡るキルスティン・ダンストとの深い絆
これまで『ヴァージン・スーサイズ』を含め4本もの監督作に出演しているキルスティン・ダンストとソフィアは現在に至るまで深い絆で結ばれている。
10代の頃キルスティンは、ある映画プロデューサーに「歯を矯正した方がいい」と言われたことがあったが、「彼女(ソフィア)は私に、自分の歯がかっこよくて、きれいだと感じさせてくれた」とインタビューで語っている。
また、キルスティンが次男ジェームスくんを妊娠した際には、W誌の監督特集号にてマタニティフォトもソフィアが監修している。
23歳の時に自身のFashionブランドを設立
10代の頃にCHANELでインターンとして働いていたこともあるソフィアは、ファッションブランド「X-girl」の立ち上げに参加したことをきっかけに服作りに興味を持ち(23歳の時に)自分をカテゴライズしない自由なファッションスタイルを提案する「MILKFED.」を1995年に設立し、日本でも瞬く間に人気となった。
最近では、120年続くスコットランド発のニットブランド「BARRIE」とコラボするなど、ファッションデザイナーとしても活躍し続けている。
安全領域から離れ、オペラの演出もこなす!
2016年5月に、イタリア・ローマ歌劇場で上演された「椿姫」の演出を担当し、名作にモダンなタッチを付与することに成功したソフィア。イタリアを代表するファッション・デザイナー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニが今作の悲劇のヒロイン、ヴィオレッタの衣装を自ら全てデザインし大きな注目を集めた。
のちに、「椿姫」の演出を担当できた経験は、「“安全領域から離れて何かができた”という意味で自信になった」とインタビューで語っている。
パートナーであるトーマス・マーズへの信頼
ソフィアの夫・トーマス・マーズ(ポップロックバンド“フェニックス”のフロントマン)との出会いは『ヴァージン・スーサイズ』のサウンドトラックの制作中だった。これまでにフェニックスは『ロスト・イン・トランスレーション』『SOMEWHERE』等で楽曲を提供。『マリー・アントワネット』では、リュート奏者の四重奏団としてカメオ出演もしている。
以前から公私にわたるパートナーとして信頼を深めてきた2人だが、最新作『プリシラ』でもマーズがフランキー・アヴァロンの「ヴィーナス」をカバーしている。