「ストーリーはシンプルで、展開は面白くということを心掛けてほしい」
──映画は大人も一緒に見ることが多いかと思います。大人の目も意識して作られるのでしょうか。
米村:基本的には意識していません。テレビシリーズに初めて入った頃、テレビシリーズ監督の永丘(昭典)さんから「ストーリーはシンプルで、展開は面白くということを心掛けてほしい」と言われました。確かに子どもは展開が面白くて早いと夢中になって見てくれます。ですので、テレビシリーズでも映画でも、それを大事にしています。
とはいえ、「来年も子どもを映画館に連れて行こう」と思ってもらえることは大人が見てもよかったということなので、そこは微妙に意識していると思います。
川越:ばいきんまんがDIYをしますが、あれはお父さんたちが喜んでくれるのではないかと思っています。
──本作が初めての映画体験となるお子さんも多いかと思います。制作するうえで気をつけているところはありますか。
川越:大きな画面ですから、迫ってくるすいとるゾウが怖く見えてはいけないということがまずありました。以前、アンパンマンの映画を作ったとき、加減をしなかったので、戦いのシーンで子どもが泣き出してしまったことがあったのです。今回、すいとるゾウとウッドだだんだんは結構激しく戦っていますが、子どもたちが怖くならないように、明るい画面にしています。
──最後に本作の見どころを教えてください。
米村:アンパンマンが大事な役割を担って出てくるので、アンパンマンも見てほしいのですが、今回はシンプルに“ばいきんまんが大活躍するぞ”というところですね。
川越:ばいきんまんのハイスペックなところをぜひご覧いただきたいです。
映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』6月28日(金)より元気100倍!全国ロードショー
<STORY>
ばいきんまんが愛と勇気の戦士に!?
ある日、一冊の絵本を見つけたばいきんまん。絵本から「愛と勇気の戦士ばいきんまん、助けにきて!!」と声が聞こえ、絵本の中に吸い込まれてしまいます。砂漠の先に広がる大きな森で出会ったのは、森の妖精・ルルン。怖がりで勇気が出せないルルンは、森で大暴れする“すいとるゾウ”をやっつけてほしいとばいきんまんにお願いします。最初は嫌がりながらも、諦めずに立ち向かうばいきんまんの姿にルルンは勇気がわいてきます。しかし、すいとるゾウの強さに大苦戦!絶体絶命のピンチの中、ばいきんまんはルルンに「アンパンマンを呼んでこい!」と伝えるのでした ――。アンパンマンとばいきんまんが力を合わせて大活躍!さぁ!今年の夏は、みんなで一緒に〈絵本の世界〉を大冒険しよう!
<STAFF&CAST>
監督:川越淳
脚本:米村正二
音楽:いずみたく 近藤浩章
声の出演:アンパンマン/戸田恵子、ばいきんまん/中尾隆聖、ルルン/上戸彩、すいとるゾウ/岡村隆史(特別出演) 他
原作:やなせたかし(フレーベル館刊)
テーマ曲:「アンパンマンたいそう」
配給:東京テアトル
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV ©やなせたかし/アンパンマン製作委員会2024