浜辺美波 プロフィール
2000年8月29日生まれ。石川県出身。B型。2011年に「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞後、俳優デビュー。『君の膵臓を食べたい』(2017)『映画 賭けグルイ』(2019)『約束のネバーランド』(2020)『サイレントラブ』(2024)や、ドラマ「ドクターホワイト」(2022)NHK連続テレビ小説「らんまん」(2023)などに出演。
2024年、第47回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞(『ゴジラ-1.0』)と優秀助演女優賞(『シン・仮面ライダー』)を受賞。
赤楚衛二 プロフィール
1994年3月1日生まれ。愛知県出身。B型。2015年に『ヒロイン失格』で映画デビュー。ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(2020)、NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(2022)「こっち向いてよ向井くん」(2023)「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(2024)や、映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020)『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(2023)などに出演。『六人の嘘つきな大学生』(11月22日公開)の公開が控える。
──歴史上の偉人たちがAIによって復活し、危機的状況の日本を閣僚として導く『もしも徳川家康が総理大臣になったら』。浜辺さんはテレビ局の政治部新人記者の西村理沙を、赤楚さんは坂本龍馬を演じられました。初めて脚本を読んだ時は、どのように思われましたか。
赤楚 社会的なメッセージがありつつ、笑えるところあり、泣けるところもあり、という本当に精度が高い、素晴らしい脚本だと思いました。監督が武内英樹さんということで、面白い機会を頂いたという嬉しさがありましたが、同時に時代劇の経験がないなかで坂本龍馬を演じるというプレッシャーもありました。
浜辺 今後、社会がどうなっていくと良いのかというメッセージ性も含みながら、作品としてしっかりエンターテイメントになっていたので「絶対に面白い作品になる!」と期待していました。もし私がお客さんとして劇場で予告編を見たら、本編を見たくなるだろうな、って思いましたね。
──キャラクターを演じるうえで、どのような点を意識されましたか。
赤楚 僕が演じた龍馬は、浜辺さん演じる理沙と偉人たちとの間の橋渡しのような立ち位置だったので、いかに偉人たちの思いを伝えていくか、という点は意識していました。龍馬のキャラクターを表現するために、彼がどういう人物で、どういう考えで生きているのか、ということを武内監督と話し合って、人物像を掴んでいきましたね。
監督は龍馬をかっこよく見せることにこだわられていたので、立ち方や喋り方、仕草の一つひとつを丁寧に指導いただいて、相談しながら形にしていきました。龍馬といえば土佐弁ですが、監督からは「方言を意識しすぎると、心がおざなりになるよ」とアドバイスを頂いていたので、あくまで龍馬としての感情を大切にするように心がけていました。
浜辺 私が演じた理沙は、記者として偉人の皆さんと向き合うんですが、普通の人々の目線に近いんですよね。偉人の皆さんと対峙した時に圧倒される、という役柄だったので、純粋に共演者の皆さんに対して緊張して、視線や“圧”をしっかり受けることで、心を動かしていきました。
偉人の中でも、特に家康さん(野村萬斎)とのシーンについては「実際に家康の歴史について学んでから撮影に臨んでほしい」と武内監督が仰っていたので、生い立ちや天下統一を目指したきっかけについて書かれた本を読んでから撮影を迎えました。
セリフが多いシーンだったんですが、監督はそれらをリズムのように捉えられていて、観客の耳にどのように入っていくか、ということを重視されるんです。監督ともお話しながら、特定の単語を際立て過ぎず、バランスよく抑揚をつけながら言葉を発するように意識していました。
──おふたりは『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020)でも共演されていますが、今回、一緒にお仕事された感想を教えてください。
赤楚 すごく寒い日に、浜辺さんが屋上で撮影するシーンがあったんですが、監督のOKが出た瞬間に「キャー!」って言いながら室内に戻っていって、現場がほっこりしたんです。「思い、思われ…」の時は、そういう笑いを取るような盛り上げ方はしていなかったので、「大人になったな」って思いました(笑)
浜辺 現場を盛り上げようとはしていなくて、あまりにも寒かったので「発散したら耐えられるかな」って思って叫んだんです(笑)。赤楚さんとは「思い、思われ…」の後に「六人の嘘つきな大学生」(11月22日公開)でも共演して、その後、昨年末に本作を撮影したんですが、坂本龍馬を演じるということで現場でもすごく悩みながら撮影されていた印象があります。
[浜辺美波]hair&make/宮本 愛(yosine.) styling/瀬川結美子 衣装/ALM. MAISON D’PULSE
[赤楚衛二]hair&make/廣瀬瑠美 styling/壽村太一
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
2020年、コロナ禍の日本。首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死してしまう。未曾有の危機に陥った日本を救うべく政府が取った最後の手段は、歴史上の偉人たちをAIで復活させ、最強の内閣を作ることだった──。
眞邊明人による同名の原作小説を「翔んで埼玉」シリーズの武内英樹監督が映画化。偉人たちのスクープを取ろうとする新人記者の西村理沙を浜辺美波が、復活した坂本龍馬を赤楚衛二が演じるほか、総理大臣を託された徳川家康役に野村萬斎、織田信長役にGACKT、豊臣秀吉役に竹中直人、紫式部役に観月ありさ、聖徳太子役に長井短、北条政子役に江口のりこ、徳川吉宗役に髙嶋政宏、徳川綱吉役に池田鉄洋、足利義満役に小手伸也、が出演。
西村理沙(浜辺美波)
テレビ局の政治部で新人の記者として働いている。偉人内閣のスクープを狙うなか、ある黒い思惑に気づく。
坂本龍馬(赤楚衛二)
AIによって蘇った幕末の風雲児。偉人内閣では官房長官を務める。現代人と偉人内閣の架け橋を担う。
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
公開中
日本/2024/配給:東宝
監督:武内英樹
脚本:武内英樹
出演:浜辺美波、赤楚衛二、GACKT、髙嶋政宏 、江口のりこ、池田鉄洋、音尾琢真、小手伸也 長井短、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎
©『もしも徳川家康が総理大臣になったら』製作委員会