【俳優人生70年にして引退を表明した英国を代表する大物スター】マイケル・ケインを大研究／『2度目のはなればなれ』

2024-10-09

スクリーン編集部 @ SCREEN

マイケル・ケイン国際諜報局アルフィー探偵スルースサイダーハウス・ルールクリストファー・ノーラン 2度目のはなればなれハンナとその姉妹愛の落日

名優のキャリアを中心にその道のりを振り返る連載の第40回。今回取り上げるのは最新作にして俳優引退作『2度目のはなればなれ』が公開される英国の大ベテラン、マイケル・ケイン。第一線で活躍し続けた70年にも及ぶアクター人生を振り返ってみましょう。
（文・大森さわこデジタル編集・スクリーン編集部）
カバー画像：Photo by GettyImages

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名優マイケル・ケインが俳優人生最後に贈る老夫婦の感動の実話
『2度目のはなればなれ』

　共に2度のアカデミー賞を受賞した英国の名優、マイケル・ケインとグレンダ・ジャクソンが、50年ぶりに2度目の夫婦役共演を果たした感動作。ケインは本作で俳優業引退を表明し、2023年6月に死去したグレンダはこれが遺作となった。実話を基にした感動作で、監督はオリヴァー・パーカー、脚本はウィリアム・アイヴォリーが担当。

　2014年。老人ホームで静かに暮らす英国人夫婦バーナード（ケイン）とレネ（グレンダ）。ところがある日、バーナードは誰にも告げずフランスのノルマンディに旅立つ。警察がこの件をツイートしたことから一躍有名になるバーナード。夫婦が離ればなれになるのはこれが人生で2度目。必ずバーナードが無事に帰ることを信じるレネの真の思いとは……。