【秋の夜長にイッキ観推奨！今こそ観たいダークなドラマ】この刺激、知らないままでイイの? イッキ観推奨の日本発配信ドラマたち

　サブスクの動画配信サービスは、TVの放送コードのような縛りがない分、自由な表現ができる。そしてそこで見られる日本のオリジナルドラマも、特に大人の会員にとって、大手映画会社やTV局が主導して作ったドラマ・映画ではけっしてできない、刺激的な内容がお楽しみ。海外からも注目を浴びている作品もあり、近年では一流の俳優・映画人も多数参戦。ドラマ好きなら無視できない、イッキ観がお薦めの作品群をご紹介しよう。

映画作品おなじみのキャスト&スタッフが参戦

　2017年に起きた、ある大手住宅メーカーが巨大詐欺の被害に遭ったという、実際の事件をモデルにした犯罪ドラマは「地面師たち」（Netflix）。本当は所有していない土地を売ってしまう、恐るべき裏社会のプロ〝地面師〟のグループを演じるのは、綾野剛、豊川悦司、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧（同じ電気グルーヴの石野卓球が音楽を担当）ら個性派たち。都心の一等地を自分たちのものとして偽装する、彼らの手口をリアルに描写。実在する社名が台詞にばんばん登場するのは、地上波のドラマには不可能。また、ノンストップで物語が進むのはまるで海外ドラマであり、「モテキ」「エルピス−希望、あるいは災い−」の名手、大根仁監督が手際よくさばいた。

　同名コミックを『さがす』の片山慎三ら監督陣と、アカデミー賞で国際長編映画賞に輝いた秀作『ドライブ・マイ・カー』の脚本家・大江崇允が組んでドラマ化したのは「ガンニバル」（ディズニープラス）。元刑事の警官、大悟（柳楽優弥）とその妻（吉岡里帆）・幼い娘の三人が引っ越した、山の奥深くにある供花村（くげむら）では、表向きは善人の村民たち（笠松将）が何かを隠していた。村の因習を知ろうとした大悟は、村民たちに命を狙われる。日本のみならず、世界各地には独自のタブーがあるが、これを題材にするのは配信ドラマにしかできない。韓国映画を思わせるハードなアクションも迫力満点。すでにシーズン2の製作が決まっている。