プロフィール
永瀬廉
1999年1月23日生まれ。東京都出身。2018年、King & PrinceとしてCDデビュー。『うちの執事が言うことには』(19)で映画初主演し、主演映画『弱虫ペダル』(20)で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。『ふれる。』では、連続テレビ小説「おかえりモネ」の及川亮役(21)以来となる俳優人生2度目のオーディションを経験。声優は、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』(23)のソーニャ役以来、本作が2作目。
坂東龍汰
1997年5月24日生まれ、北海道出身。2017年に俳優デビューし、初主演映画『フタリノセカイ』(22)で第32回日本映画批評家大賞 新人男優賞(南俊子賞)を受賞。TBS金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』が10月スタート。映画『シサム』(9月13日公開予定)、主演映画『君の忘れ方』(25年正月公開予定)が待機中。『弱虫ペダル』では鳴子章吉を演じて、永瀬と共演している。
前田拳太郎
1999年9月6日生まれ。埼玉県出身。2021年に「ラブコメの掟〜こじらせ女子と年下男子」でドラマデビューし、「仮面ライダーリバイス」(21〜22)でドラマ初主演。『劇場版 仮面ライダーリバイス』などシリーズ作品の数々で主演を務め、主演ドラマ「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」(24)も話題に。声優初挑戦となった『ふれる。』では、182cmの長身ながら、主人公三人の中で最も小柄な優太を演じて、演技の幅を広げている。
──永瀬廉さんは口下手な小野田秋、坂東龍汰さんは体育会系の祖父江諒、前田拳太郎さんはコンプレックスが多めの井ノ原優太。みなさん、オーディションを経てのCVですね。
永瀬「僕は3役とも受けたんですけど、オーディション経験はあまりなかったですし、落ちても悔しいけどしょうがないなみたいな感じでした」
前田「僕はもともと長井監督や岡田さん、田中さんが手掛ける作品の大ファンなので、オーディションで熱い愛を語ろうと思っていたら、軽い説明を受けてそのまま始まってたので、“えっ⁉”って。こんなに練習したことないくらいにめっちゃ気合いを入れて準備して行ったんですけど、一瞬でした」
坂東「わかる! 全部で10分くらいだった。」
永瀬「結構、難しいよな」
前田「そのまま行ったら、絶対ダメだなとは思ってたので。今、こうして二人と一緒に取材を受けていますけど、オーディションに落ちていて、ここに他の人がいると想像したら、嫉妬で居ても立ってもいられなくなる」
坂東「よかった、よかった。優太がマエケンで」
──アフレコではどんなことを意識されましたか。
坂東「秋と優太をしっかり愛することを一番大切に。分かりやすく記号的なキャラクターにしたくなかったので、明るくて体育会系なだけじゃなくて、包み込むような温もりみたいなものを温度として残していきたい。マイク前でもそれは意識してました」
前田「受かったということは、オーディションの時の役作りでいいんだと、自分を信じて。このアニメの中で大事なのは、三人の幼馴染という雰囲気かなと思って、やりました」
永瀬「友情物語の中でのそれぞれの変化も大きなウェイトを占めてるんですけど、なかでも秋は一番変わる。口下手ですぐ手が出るような人だったけど、“ふれる”の秘密を知って、いろんな人と出会って、ずっと心の中で喋ってたことを口に出すようになった。その差は意識しながらやってましたね」
──別々にではなく、三人一緒にアフレコされたのは大きいですよね。
永瀬「楽しくわちゃわちゃやってたよね。めっちゃ楽しかった」
坂東「それが一番大事だよね。プロの声優さんのように演技をするのは難しいので。だったら、普段お芝居している経験にも頼りつつ、三人揃っているときに如実に出る空気感が良いのが一番だと思いました」
永瀬「うんうん。アフレコでのこの三人の雰囲気は、録っていくうちに作品の中の三人の雰囲気にどんどん近くなってきたのを感じながらできていた。そういう意味でも、この三人のリアルな関係性がリンクした部分はあるのかな」
前田「僕たちを選んでいただいた意味は、やっぱりそこにあるなと思っていて。僕は声優初挑戦ですけど、普段お芝居しているときの生感は、今回のアニメという場所でも大事にするべきかなと思っていました。マイクに向かってお芝居はするんですけど、この三人の感じは普段対面でお芝居してるからこそなのかなと。ただ、最初お二人のお芝居を見た時は、正直焦りました。自分の想像を遥かに超えてたので」
坂東「嘘つけ。俺らが一番焦ったわ(笑)」
──永瀬さんは2度目ですが、坂東さんと前田さんは声優初挑戦ならではの難しさもありましたか。
坂東「とにかくわからないことが多いので、監督の過去作を観て、いろんなアニメのアフレコのドキュメンタリー的な番組も観たりして、あたかも自分が経験した気になって現場に行くっていう形で気持ちを落ち着かせていました。でも、実際にマイク前に立つと震えましたね。普段は顔だったり身体だったり、空間の熱みたいなものを撮ってもらえるけど、今回は声だけだったので。でも、一緒にいる廉やマエケンの熱を感じながらできたので、孤独感はなかったです。緊張もどんどん和らいで、自分の内側から出てくるものを諒に投影しながら楽しんでいく方向にはいけた気がします」
前田「普段は、この自分の見た目でできるものでお芝居するけど、今回はアニメで、しかも優太は僕と見た目が全然違うから」
坂東「確かにね。サイズ感から違う」
前田「別の人に声を当ててるみたいな感覚に近くて。でも、映像だったらこの役はできないからこそ、役の幅の広がり方はアニメならではというか。そこのワクワク感ありますね」
坂東「僕も性格が真反対の役だった。そこはアニメならではの面白さ」
永瀬「僕はこのお仕事の楽しさを知ったうえでやらせてもらえたから、最初から割とリラックスした状態でできたのはあって。アニメ特有のちょっと振り向いてとか、みたいな時の細かい“間”とかも理解してきていたので、そういうところでは2回目をやらせてもらってる実感はありました」
坂東「確かに。“間”みたいなのは、最初、僕たちは本当にわかんなかった」
前田「挙動ごとに入れたりしますもんね」
坂東「でも、廉は当たり前のようにやってたじゃん。ムカつく(笑)」
永瀬「2回目やから」
※全文はSCREEN2024年11月号に掲載
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ジャケット¥9,900 パンツ¥5,940/ともにCasper John(Sian PR)
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【前田拳太郎】
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