名優ニコラス・ケイジが不思議な現象で人々の夢の中に登場するごく普通の大学教授を演じた異色作が日本上陸。製作はあのアリ・アスターというポイントも見逃せません!(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

不思議な夢に翻弄される人

ポール・マシューズ(ニコラス・ケイジ)

画像: ポール・マシューズ

ポール・マシューズ

自分の意思と関係なく急に人々の夢の中に現れるようになった冴えない大学教授。おかげで一躍一目置かれる存在になれたが…。

ジャネット・マシューズ(ジュリアン・ニコルソン)

画像: ジャネット・マシューズ

ジャネット・マシューズ

ポールの妻。夫が人気者になったうちは良かったが、夢の中で悪事を始めて嫌われ者になると次第に邪魔者扱い?

ソフィー・マシューズ(リリー・バード)

画像: ソフィー・マシューズ(左)

ソフィー・マシューズ(左)

ポールとジャネットの長女。一躍人気者になったパパをちょっと自慢に思うが。

ハンナ・マシューズ(ジェシカ・クレメント)

画像: ハンナ・マシューズ(前)

ハンナ・マシューズ(前)

ポールとジャネットの次女。父親の騒動に巻き込まれる?

トレント (マイケル・セラ)

人々の関心の対象になったポールに接近してくる広告代理店のCEO。

メアリー (ケイト・バーラント)

トレントのビジネス・パートナー。名声を得たポールに興味津々。

モリー(ディラン・ゲルーラ)

トレントとメアリーの部下。ポールに対して性的な関心もあり?

画像: トレント(中央)メアリー(右)モリー(左)

トレント(中央)メアリー(右)モリー(左)

チェックポイント

ボルグリ監督とアリ・アスターを結びつけたのは

画像: ケイジを演出中のボルグリ監督

ケイジを演出中のボルグリ監督

長編デビュー作『シック・オブ・マイセルフ』の成功で注目されたクリストファー・ボルグリ監督は、ある人物からアリ・アスターやロバート・エガース作品のプロデュースを担当したラース・クヌーセンを紹介され、同じスカンジナビア出身であることから意気投合。クヌーセンはアスターと共同で製作会社スクエア・ペグを設立したばかりで、ボルグリが書いた『ドリーム・シナリオ』をクヌーセンに渡すと、これをアスターと共有して気に入ってくれたことから企画が進行することになったという。ちなみにニコラス・ケイジにポール役のオファーをしたのはアスターで、ケイジは最も一緒に仕事をしたい監督としてアスターの名前を挙げていた。本作はケイジが出演した初のA24作品となる。

物語の構想はどこから?

画像: 物語の構想はどこから?

本作の構想は、教職を失いながら法廷で多額の和解金を得たキャンセルカルチャーの代弁者のような教授の記事を読んだことから始まったとクリストファー・ボルグリは語る。その教授が何が起きたのか表現する言葉はないが、生徒たちに追い回され、車に落書きされるような事態だったことから「まるでフランケンシュタインの怪物のようだった」と感じたボルグリは、同様の経験をした教授たちがポッドキャストで「自分は何も悪いことはしていないのに生徒たちの頭の中で捏造した犯罪で非難されている」と一様に語る様子を見てこのアイデアに思い至ったと発言。またボルグリは精神分析学者ユングの無意識理論を学んだこともあり、「彼の思考が美的に刺激的だったことにも影響を受けている」とか。

『ドリーム・シナリオ』
2024年11月22日(金)公開
アメリカ/2023/1時間42分/配給:クロックワークス
監督・脚本:クリストファー・ボルグリ
出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ニコルソン、マイケル・セラ

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