【作品紹介】誰も知らない物語と音楽が紡ぐ偉大な王のはじまり『ライオン・キング：ムファサ』

作品紹介

壮大なアフリカの大地を舞台に“サークル・オブ・ライフ（生命の環）”を描き、数々の映画賞に輝いた『ライオン・キング』（1994）。サウンドトラック、ミュージカル版、さらには数多くの続編やスピンオフもヒットし、2019年にCGと実写を融合させた“超実写版”『ライオン・キング』はディズニー映画史上世界歴代興収No.1を記録した。

本作『ライオン・キング：ムファサ』は、そんな“キング・オブ・エンターテイメント”「ライオン・キング」の原点にしてはじまりの物語。息子シンバを命がけで守った偉大な王“ムファサ”と、ムファサの命を奪ったヴィラン“スカー”の若き日々を舞台に、知られざるふたりの絆、そしてムファサが偉大な王になるきっかけとなった運命的な出来事が明かされる。

ムファサ役には、Netflixのアクション・サスペンス『レベル・リッジ』（2024）でも話題を呼ぶ、英国最古の演劇学校LAMDA出身の新鋭アーロン・ピエール。タカ（若き日のスカー）を『シラノ』（2021）でも美声を披露したケルヴィン・ハリソンJr．が演じ、後のムファサの妻となるサラビにはドラマ「ナイン・パーフェクト・ストレンジャー」（2021）のティファニー・ブーンが抜擢。そして、シンバとタカを追い詰める本作のヴィランとなる冷酷なライオン・キロスをマッツ・ミケルセンが担当している。

シンバ役ドナルド・グローヴァー、ナラ役ビヨンセら前作のキャストも続投するほか、シンバとナラの娘キアラ役として、ビヨンセの実娘ブルー・アイビー・カーターも参加している。また、超実写プレミアム吹替版にも、シンバ役で歌舞伎俳優の尾上右近、タカ役でTravis Japanの松田元太、キロス役で世界に誇る名優・渡辺謙ら豪華キャストが揃った。

監督は、アカデミー作品賞や脚色賞に輝いた『ムーンライト』（2016）をはじめ繊細なドラマを紡いできたバリー・ジェンキンス。音楽には、『モアナと伝説の海』（16）や実写版『リトル・マーメイド』（23）などにも参加したリン＝マニュエル・ミランダが参加し新曲を手掛けている。

あらすじ

両親と離れ、孤児となった幼いライオン・ムファサは、ある群れに遭遇して行動を共にすることになる。そこで出会ったのは、王の血筋をひくタカ（＝後のスカー）。友情を深め合い、ふたりは血のつながりを超えた“兄弟”の絆で結ばれていく。

しかし、ふたりは冷酷なライオン・キロスの脅威にさらされる。ムファサとタカは仲間たちを守るために “約束の地・ミレーレ”を目指して過酷な冒険の旅に出るが、それは想像を絶する苦難と予想外の出来事の連続だった。

心も体も揺さぶる【物語】×【映像】×【音楽】

【物語】バリー・ジェンキンスが惚れこんだ“リアルな絆”

脚本は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』（2002）『ターミナル』（2004）などに携わり、前作『ライオン・キング』（2019）に引き続き参加したジェフ・ナサンソン。当初、ジェンキンスは自作のテイストと異なると予測し本作のオファーを断ろうとしていたが、周囲に説得され脚本を読み、考えを一変。監督を引き受けた。ムファサとタカにもたらされるリアルな絆に惚れこんだという。

【映像】さらなる進化を遂げた動物たちの“表情”

前作から5年。映像表現はさらに進化した。ハリウッド最高峰の映像制作スタジオMPCが前作に続き参加し、視線や顔のパーツのちょっとした変化を細部まで追求し、ジェンキンスが特にこだわったという動物たちの“表情”をエモーショナルに表現。さらに、木の葉1枚まで妥協しないアフリカの大地の温度や風を感じさせるエフェクトを組み合わせて、前作からさらに進化した映像を作り上げた。

【音楽】注目のミュージシャンが手掛けた新曲たち

音楽には、ミュージカル「ハミルトン」でトニー賞を総なめにした気鋭の音楽家リン＝マニュエル・ミランダが参加。アフリカン・ディアスポラ音楽に浸りつつ、楽曲の構想に臨んだという。親友としてのムファサとタカを綴る「ブラザー/君みたいな兄弟」をはじめ多数の新曲を手掛け、「Ngomso」では、第1作のOP曲「サークル・オブ・ライフ」の冒頭部分の歌唱でもおなじみレボ・Mとコラボレーションしている。

ライオン・キング：ムファサ』
2024年12月20日（金）公開
アメリカ／2024年／ウォルト・ディズニー・ジャパン配給
監督：バリー・ジェンキンス
声の出演：アーロン・ピエール、ケルヴィン・ハリソンJr.、ティファニー・ブーン、ドナルド・グローヴァー、ビヨンセ・ノウルズ＝カーター、マッツ・ミケルセン、ブルー・アイビー・カーター

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