各フランチャイズは新作を次々リリース
人気の「フランチャイズ」(複数のドラマで構成されたシリーズ)も新作が次々とリリースされた。映画版と同様、安定路線だ。
「スター・ウォーズ」フランチャイズ(ディズニープラス)では、劇場公開作『ジェダイの帰還(エピソード6)』の5年後を舞台に、「マンダロリアン」シリーズなどのアソーカ・タノ(ロザリオ・ドーソン)を主人公にした「スター・ウォーズ:アソーカ」が2023年に配信され、みごとに2024年シーズン2への継続が決まった。一方、『ファントム・メナス(エピソード1)』の約100年前を舞台にした、オーシャ/メイ・アニセヤ(アマンドラ・ステンバーグ)が主人公の「スター・ウォーズ:アコライト」も作られた。そして12月、ジュード・ロウ出演の最新作「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」の配信が始まったばかりだ。
「マーベル・シネマティック・ユニバース」(ディズニープラス)からは、ドラマ「ホークアイ」に登場した、聴覚障害者であり右足が義足であるタイトルロールを、同様に聴覚障害者であり右足が義足のアラクア・コックスが演じた「エコー」、ヒット作「ワンダヴィジョン」のスピンオフであり、魔女アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)を主人公にしたユニークなミステリー「アガサ・オール・アロング」が配信された。
DCコミックスが原作のハードな犯罪ドラマは「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」(U−NEXT)で、映画『THE BATMAN -ザ・バットマン-』に続いてコリン・ファレル(Apple TV+のハードボイルドドラマ「シュガー」でも好演)が特殊メイクの力も借りて悪党ペンギンことオズ役を熱演。2025年公開の映画『THE BATMAN〜』第2作につながりそう。
「ウォーキング・デッド」からは2本のスピンオフが到着(U−NEXT)。ノーマン・リーダス主演「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」のシーズン2は欧州各地を舞台に、ダリルとキャロル(メリッサ・マクブライド)の再会を描いて大いに盛り上がった。そして「ウォーキング・デッド: ザ・ワンズ・フー・リブ」も生きていたリック(アンドリュー・リンカーン)とミショーン(ダナイ・グリラ)の再会を見どころにした。
ドラマ界で躍進するテイラー・シェリダン!
以下、筆者が気になった作品をご紹介。
映画界で脚本家・監督として活躍したテイラー・シェリダンの躍進がすごい一年に。ケヴィン・コスナー主演「イエローストーン」(各動画配信サービス)はシーズン5が、ジェレミー・レナー主演「メイヤー・オブ・キングスタウン」はシーズン3が、シルヴェスター・スタローン主演「タルサ・キング」はシーズン2が(以上2本はParamount+)、それぞれ全米で注目され、かつてのJ・J・エイブラムスに匹敵する勢いだ。
スペースの都合でご紹介できないが、引き続いて韓国ドラマも好調。そして12月26日からは、世界的ブームを生んだ「イカゲーム」(Netf
lix)のシーズン2がついに配信。シーズン1の熱狂ふたたびとなるか。
2025年も、ビッグヒットドラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(Netflix)の最終章となるシーズン5が配信されるなど、今から楽しみだ。ますます海外ドラマから目を離すことはできない!