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ニコール・キッドマン
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エイジレスな美貌に秘める、逞しい信念
1967年6月20日、米・ハワイ州生まれ。『ムーラン・ルージュ』(2001)でアカデミー賞に初ノミネートされ、スティーヴン・ダルドリー監督の『めぐりあう時間たち 』(2002)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞他、最優秀主演女優賞に輝いた。新作『ベイビーガール』では、ニューヨークで起業し、CEOとして大成功を収めた主人公・ロミーを演じ、既に第81回ベネチア国際映画祭では最優秀女優賞を受賞。エイジレスな美貌をひけらかさず、スリリングかつ繊細に体当たりで演じたニコール圧巻の演技に注目!
interview 私たちは芸術における聖なる場所を、あの現場で作り上げたの。
──紛れもなく現代の女性の視点を通して描く監督(ハリナ・ライン)との仕事は、あなたにとってどのような体験となりましたか?
「まるで熱に浮かされて、夢うつつのようだった。多くのセクシャルな映画を経験してきたけれど、今回は異質だった。多くの監督と一緒に仕事をしてきたのに、この種のテーマで女性監督とは仕事をしたことがなかったの。女性監督だと、『じゃあ、一緒にこのオルガズムのところやってみない?』と言える。女性監督自らが書いた脚本でこのテーマに挑んで、しかも彼女自身も素晴らしい女優だった。これまでにない不思議な方法で、私たちは一つになった。この類のテーマの作品を作り上げていると、お互いすべてをさらけ出して話せるから」
──多岐に渡る幅広い役柄で、大胆な転身を遂げてきたあなたのキャリアにおいて、この映画はこれまでのものとどのように違いましたか?
「細かいことは言えないの。だってあまりに役に没頭して、最後にはふらふらになって、何が起きたのか、まるで夢を見ていたような感じだった。振り返って考えると、真冬のニューヨークで、狂ったように踊りながら服を脱ぎながら倒れたのよ。私、何をやっていたの?それに、ハリス(・ディキンソン)とアントニオ(・バンデラス)が、『この撮影において、自分たちが助けるし相棒としてそばにいる。でも物語の中心は自分たちではない』というスタンスで、自分の意見を持って参加してくれていたのが、とてもよかったわ。すごくやさしかった。まるでそこは聖域のようで、私はハリスに誓い、そしてアントニオに誓った。私たちは芸術における聖なる場所を、あの現場で作り上げたの。存在させたのよ。それが演技に活きていたなら、素晴らしいことだわ。それこそ聖域を作れた証よ。知性では解体できない。すべて魔法だから」
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『ベイビーガール』
3月28日(金)公開/配給:ハピネットファントム・スタジオ
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