カバー画像:ドラマシリーズ「デアデビル:ボーン・アゲイン」より ディズニープラスにて3月5日(水)より独占配信 © 2025 MARVEL.
人間とロボットが対立する世界で、少女が弟探しへ
映画『エレクトリック・ステイト』

製作費が2億ドルや3億ドルとも推測される、規格外のSFアドベンチャー。主演は「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のミリー・ボビー・ブラウンと、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのクリス・プラットが務め、共演にキー・ホイ・クァン、ジャン・カルロ・エスポジートら。ロボットたちの声優として、アンソニー・マッキー、ウディ・ハレルソンらビッグネームが名を連ねる。
舞台は、人間に反乱を起こした自律型ロボットたちが、塀で囲まれた地“エレクトリック・ステイト”に追いやられた世界。ロボットを危険な存在だと認識しながら育った少女ミシェル(ブラウン)は、死に別れたはずの弟を思わせるロボット・コスモと出会い、弟がどこかで生きていることを知る。弟を探す旅へ出たミシェルは、うさんくさい密輸業者キーツ(プラット)や、さびれたロボットたちと道中で出会い、共に行動することに。やがて、弟の失踪にある組織が関わっていることが判明する。


CHECK 1)懐かしき90年代とSF要素がミックス
原作はスウェーデンのアーティスト、シモーレン・ストレーンハーグによる同名のグラフィックノベル。同氏の作品は「ザ・ループ」がPrime Videoで映像化されている。ノスタルジーある風景の中に、SF的な要素が入り混じる作品が多く、「エレクトリック・ステイト」はロボットの反乱が起こった1990年代が舞台。
CHECK 2)監督・脚本は『エンドゲーム』チーム
監督はジョーとアンソニーのルッソ兄弟。監督作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『〜エンドゲーム』の公開よりも前、2017年にふたりが映画化権を獲得し、長年温めていた企画だ。脚本は、ルッソ兄弟作品の常連で、「ナルニア国物語」シリーズなどのクリストファー・マーカス&スティーヴン・マクフィーリーのコンビ。
映画『エレクトリック・ステイト』3月14日(金)配信開始
Netflix映画『エレクトリック・ステイト』3月14日(金)より世界独占配信
大峡谷に眠る“秘密”の正体とは? ロマンスも見逃せないSFスリラー
映画『深い谷の間に』

広大な渓谷の警備を命じられた2人の敏腕スナイパー。東西に建てられた監視塔で、それぞれ極秘任務に就く2人だったが、任務は“渓谷への何者かの侵入を防ぐ”ことではなく、“渓谷に眠る何かから世界を守る”ことだと知る。どんな危機が迫っているかも不明の中、任務にあたる2人は次第に心の距離を詰めていき…? スナイパー役に『トップガン マーヴェリック』のマイルズ・テラー、『マッドマックス:フュリオサ』のアニャ・テイラー=ジョイ、共演に『エイリアン』のシガニー・ウィーバー。監督は、『ブラック・フォン』のスコット・デリクソンが務めた。
アニャ・テイラー=ジョイ INTERVIEW

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“3本の映画を1本にまとめたような、ジャンルを超えた魅力があります”
(アニャ・テイラー=ジョイ)
「脚本を読んだのは、『マッドマックス:フュリオサ』を撮影している時。人生で最高に肉体が動いていた時期だったせいか、『次の作品でもアクションに挑戦できる!』と嬉しくなりました。以前から親しくしていたマイルズ(・テラー)にもすでにオファーが行っていると知り、ぜひ関わりたいと思ったのです。
優秀なスナイパー役なので、私とマイルズはそれぞれ別のプロフェッショナルから訓練を受けました。1人はアメリカ軍、もう1人はリトアニア軍で経験を持つ人。ですから違うスタイルを身につけたと言えます。初めて手にした銃は確実に“異物”で、1日の長い時間、銃を手にして過ごし、肉体の一部になりました。心理的にもスナイパーに近づくことで、(演じた)ドラーサの内面に入り込めた気がします。
このタイプの他の作品と違い、今回は巨大なセットが作られていて驚きました。セットに足を踏み入れると、大きな森が作られ、本物の馬もたくさんいたし、雨水の貯水塔、戦車なんかも用意され、完全に別世界に迷い込んだ感覚でした。演技をすることも忘れ、『アクション!』という言葉に反応し、肉体が自然に動いた感じ。メイキング映像が公開され、どこまでリアルなセットだったのかを知ってほしいです。
『深い谷の間に』は、3本の映画を1本にまとめたようなジャンルを超える魅力があります。一言で説明するなら、『特殊な訓練を受け、特殊な仕事を与えられた2人のラブストーリー』でしょうか」
(インタビュー・斉藤博昭)
映画『深い谷の間に』配信中
Apple Original Films 『深い谷の間に』配信中 画像提供:Apple