2025年(令和7年)は昭和の元号で数えるとちょうど100年に当たります。いま様々なメディアや“レトロ企画”でクローズアップされることの多い「昭和」ですが、実際には1926年から1989年まで、途中太平洋戦争を挟んで64年間続いた激動の時代として記憶されています。SCREENも戦後まもなくの1947年に創刊し、昭和の映画黄金期を数々の名作・ヒット作と併走してきましたが、この間に日本のファンを魅了し、愛される多くの海外スターの隆盛を追いかけてきました。そこで今回は昭和100年を記念して、昭和の日本を彩った100人の外国スターたちを紐解いてみましょう。
(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
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大ヒット作が生まれる度に新たな人気スターが次々誕生

昭和30年代は毎年のように歴史的ヒット作が生まれ、『ウエスト・サイド物語』のジョージ・チャキリス、『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥール、「007」シリーズのショーン・コネリーといった新星が次々人気急上昇。中でも『荒野の七人』『大脱走』でアクションスターのトップに躍り出たスティーヴ・マックィーンは、男性も女性も夢中になるカッコよさで愛された。

ジョージ・チャキリス(『ウエスト・サイド物語』など)

ショーン・コネリー(代表作『007/ロシアより愛をこめて』など)

ピーター・オトゥール(代表作『アラビアのロレンス』など)

画像: スティーヴ・マックィーン(代表作『大脱走』など)

スティーヴ・マックィーン(代表作『大脱走』など)

彼らは昭和40年代になってもトップクラスの人気者で、ここに「0011ナポレオン・ソロ」のロバート・ヴォーンデヴィッド・マッカラム、「サーフサイド6」のトロイ・ドナヒュー、「逃亡者」のデヴィッド・ジャンセンといったTVシリーズの主演者が躍進する。

ロバート・ヴォーン(代表作 TV「0011ナポレオン・ソロ」など)

デヴィッド・マッカラム(代表作 TV「0011ナポレオン・ソロ」など)

トロイ・ドナヒュー(代表作 TV「サーフサイド6」など)

デヴィッド・ジャンセン(代表作 TV「逃亡者」など)

次にアメリカン・ニューシネマの時代が訪れ、『俺たちに明日はない』のウォーレン・ビーティ、『卒業』のダスティン・ホフマン、『明日に向って撃て!』のポール・ニューマンロバート・レッドフォードらがブレイクする。

ウォーレン・ビーティ(代表作『俺たちに明日はない』など)

ダスティン・ホフマン(代表作『卒業』など)

ポール・ニューマン(代表作『明日に向って撃て!』など)

ロバート・レッドフォード(代表作『スティング』など)

『夜の大捜査線』のシドニー・ポワチエが黒人俳優として初のマネーメイキングスターになったのもこの頃。伊製マカロニ・ウエスタン・ブームもこの時期で、クリント・イーストウッドジュリアーノ・ジェンマらがファンを獲得した。

ジュリアーノ・ジェンマ(代表作『荒野の1ドル銀貨』など)

シドニー・ポワチエ(代表作『夜の大捜査線』など)

画像: クリント・イーストウッド(代表作『ダーティハリー』など)

クリント・イーストウッド(代表作『ダーティハリー』など)

昭和40年代末期にブームとなったのは『燃えよドラゴン』から始まったカンフー映画。公開直前に急死した主演のブルース・リーは今でもアイコン的存在。またTV「刑事コロンボ」のピーター・フォークがお茶の間の人気をさらいCMにも出演。やはりCMでチャールズ・ブロンソンが大評判だったことも忘れがたい。

ブルース・リー(代表作『燃えよドラゴン』など)

ピーター・フォーク(代表作 TV「刑事コロンボ」など)

チャールズ・ブロンソン(代表作『さらば友よ』など)

昭和50年代になるとハリウッド第9世代監督が活躍する時代になり、ルーカス監督の「スター・ウォーズ」やスピルバーグ監督の「インディ・ジョーンズ」シリーズに出演したハリソン・フォード、コッポラ監督の「ゴッドファーザー」シリーズに出演したアル・パチーノ、スコセッシ監督の『タクシードライバー』に出演したロバート・デ・ニーロといった実力派俳優たちが急伸した。

画像: ハリソン・フォード(代表作『レイダース/失われたアーク』など)

ハリソン・フォード(代表作『レイダース/失われたアーク』など)

アル・パチーノ(代表作『ゴッドファーザー』など)

ロバート・デ・ニーロ(代表作『タクシードライバー』など)

また『ロッキー』のシルヴェスター・スタローン、『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・トラヴォルタらの新タイプの俳優も高評価を得た。一方、香港からは拳シリーズでジャッキー・チェンが日本上陸し大好評! 

シルヴェスター・スタローン(代表作『ロッキー』など)

画像: ジョン・トラヴォルタ(代表作『サタデー・ナイト・フィーバー』など)

ジョン・トラヴォルタ(代表作『サタデー・ナイト・フィーバー』など)

画像: ジャッキー・チェン(代表作『プロジェクトA』など)

ジャッキー・チェン(代表作『プロジェクトA』など)

昭和50年代後半にはYAスターと呼ばれた若手俳優陣が人気爆発。『アウトサイダー』からはマット・ディロンや、後に『トップガン』に主演するトム・クルーズらが一斉に注目を浴びた。さらに昭和60年代にヒットした『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィー、『ターミネーター』のアーノルド・シュワルツェネッガー、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマイケル・J・フォックス、『スタンド・バイ・ミー』のリヴァー・フェニックスらが脚光を浴び、多くのファンに親しまれた。

マット・ディロン(代表作『アウトサイダー』など)

トム・クルーズ(代表作『トップガン』など)

エディ・マーフィー(代表作『ビバリーヒルズ・コップ』など)

アーノルド・シュワルツェネッガー(代表作『ターミネーター』など)

マイケル・J・フォックス(代表作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など)

リヴァー・フェニックス(代表作『スタンド・バイ・ミー』など)

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