2023年には売上本数3億本を突破した超人気ゲーム「マインクラフト」(以降、マイクラ)がまさかの実写映画化。現実世界から、すべてが四角いブロックでできた世界・「マイクラワールド」へ迷い込んでしまった人々の奮闘を描くのは、『ナポレオン・ダイナマイト』(04)や、『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(06)のジャレッド・ヘス監督だ。ゲームの開発元Mojang Studiosと組んで「マイクラ」の世界観を映画に落とし込んだヘス監督が、そのこだわりや製作の裏側を、本作のプロデューサーとして参加したMojang Studiosのトルフィ・フランス・オラフソンと共に、日本のメディアに語ってくれた。

物語面で目指したのは「フェローシップ・オブ・ナーズ」

――ギャレットとスティーブが“人間サンドイッチ”になって突破するところがとってもバカバカしくも感動的です。レスリングシーンも監督らしいなと思いました。

ヘス監督「ピグリンたちから逃げるシーンで出来上がったジェイソン・モモアとジャック・ブラックのバディ感は、他でやっていないような、ユニークなカーチェイスならぬ“エアチェイス”のシークエンスを作りたくて、こだわって作りました。

撮影から遡って2年半、ずっとストーリーボードで練り直して練り直して、どんどん洗練されていった末に、あのサンドイッチのシーンが出来上がったんです。構想としては、『ネバーエンディング・ストーリー』で男の子がファルコンに乗っかっているように、ジャック・ブラックがジェイソン・モモアに乗っかるみたいな感じ。あのシーンではジェイソンも色んなアイデアを出してくれましたね。

格闘シーンのジャックは本当に素晴らしかった。アスリート俳優としてはトップ5に入ると思っています。本当に。前にご一緒した『ナチョ・リブレ覆面の神様』でも示してくれたように、レスリングシーンをやらせるとすごく面白おかしいんです。チキンジョッキーが出てくるシーンも僕は気に入っていて、ジェイソンとチキンジョッキーのデスマッチがあって、ジャックがジェイソンを助けるような展開は、僕自身も面白いと思って作ったんです」

オラフソン「ゲームではガストやピグリンたちはオーバーワールドには登場しないので、今回の映画でマイクラワールドに登場するのは、映画化するにあたってゲームから乖離した部分なんです。実はこれは、初期段階に近いころから、ずっと僕らがデザインとして持っていたコンテンツで、映画にはそれを使ってもらいました。また、既に発表していますが、ゲーム版の今度のアップデートでは、ガストに乗って空を飛ぶことができたり、映画で使った要素をプレイヤーたちが体験できるアップデートを入れますよ」

画像: 物語面で目指したのは「フェローシップ・オブ・ナーズ」

――『ナポレオン・ダイナマイト』をはじめ、ヘス監督の映画では、サエない人たちへの愛を感じます。今作もそうですね。

ヘス監督「僕はどういうわけか、忘れられし人々に惹かれるんですよね。そういう人々が何か旅路を経てヒーローになっていくのを観ることに、いち観客として充実感を得られるんです。この映画では、人生がうまくいっていない他人同士が壮大で叙事詩的な冒険に出て、創意工夫やチームワークをもって、ありえないようなハードルを乗り越えていく物語を作りたかったんです。『フェローシップ・オブ・ザ・リング=旅の仲間(指輪物語)』ならぬ、『フェローシップ・オブ・ナーズ=ナーズ(サエない人)の仲間たち』みたいな。そういう映画を作ることに、すごくワクワクしていたんです」

画像: 映画『マインクラフト/ザ・ムービー』本予告編 2025年4月25日(金)公開! www.youtube.com

映画『マインクラフト/ザ・ムービー』本予告編 2025年4月25日(金)公開!

www.youtube.com

4/25(金)より全国公開中
『マインクラフト/ザ・ムービー』
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:ジャレッド・ヘス
出演:ジェイソン・モモア、ジャック・ブラック、エマ・マイヤーズ、ダニエル・ブルックス、ジェニファー・クーリッジ、セバスチャン・ハンセン
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