『X エックス』『Pearl パール』に続いてミア・ゴス演じるヒロインが活躍するA24発スリラー・エンタテインメント『MaXXXine マキシーン』

『MaXXXine マキシーン』を見る前にチェックしたい
前2作をプレイバック

『X エックス』『Pearl パール』『MaXXXine マキシーン』はA24史上初の3部作。もちろん第3作『…マキシーン』を見る前に前2作を見ておくのはお約束。チェックしておけばより深く最新作を味わうことができます。

映画撮影をするマキシーンら奔放な若者たちが老夫婦の殺人鬼の餌食に?
【 第1作 】『X エックス』

A24とタイ・ウェスト監督が初タッグを組んだ新たな恐怖映画。『悪魔のいけにえ』のようなスラッシャー映画への偏愛と見る者をざわざわさせる心理描写が醸しだすウェスト監督独特の感覚が中毒になりそうな必見ホラー。

1979年夏。田舎町の農場に6人の若者たちがやって来る。彼らの目的は農場の一角を借りてポルノ映画を撮影すること。農場の持ち主の老人ハワードは妻のパールと共に母屋で暮らしていたが、夫妻ともかなりの老体。しかしパールは撮影隊の一人、女優の卵マキシーンに興味を示す。奔放な若者たちが撮影を進める中、ふと気づくとメンバーが一人、また一人と消えてしまう。実は農場の老夫妻は恐るべき殺人鬼だったのだ！　果たして若者たちは正体を現した老人たちの魔手から逃れられるか？

ここでミア・ゴス演じるマキシーンが初登場。彼女も老夫妻に狙われるが、逆襲に転じてサバイバルを図り、この後ポルノ業界でトップに立つ存在になる布石にもなっている。またなんと殺人鬼側のパール役もメイクを施して演じており、この役の若き日を描くのがこれに続く第2作『Pearl パール』となる。 どちらも並みの俳優なら尻込みしそうな設定の役だが、果敢に挑むところがミアの凄さ。ちなみに『MaXXXine マキシーン』に繋がる伏線としてここに何度か登場するテレビ伝道師がマキシーンの父という点も抑えておきたい。

監督・脚本：タイ・ウェスト
出演：ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ

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前作で登場した老殺人鬼パールの若き日に一体何があったのか?
【 第2作 】『Pearl パール』

「X」3部作の第2弾に当たる本作は、前作で高齢殺人鬼として登場したパールの若き日にあった事件を描く。

舞台は1918年のテキサス。厳格な母親に監視されるようにして病気で寝たきりの父親や家畜の世話をしているパールは、大都会に出てショービジネスに携わることを夢見ていた。時代は第1次世界大戦中。出征中の夫を待つ身でもあったが、時にはお使いの帰りに映画館に寄って夢の世界を楽しんでいたパールに、ある日気になる報せが入って来る。地方巡業のオーディションが行われると聞いた彼女は、これに何とか参加するチャンスを得て、自分の持っているすべてを発揮するが…。

夢見る田舎町の少女の心が次第に蝕まれていく様子や、都会への憧れと自身の現実のギャップに苦悩する状況、オーディションで見せる痛々しくも華やかな姿といったパールの様々な側面を演じるミア・ゴスの演技力、それを炙り出すタイ・ウェスト監督の手腕が際立つ。映画には往年のメロドラマやミュージカルに影響を受けたようなシーンも風刺的に登場。ミアは本作で脚本と製作総指揮にも参加。彼女と監督は映画化されるかは別としても演技の助けになるということで、前作撮影中からパールの過去について書き始めたのだそう。今夏のもう一つの話題作『スーパーマン』で新ヒーローとなるデヴィッド・コレンスウェットが映写技師役で出演しているのも注目。

監督・脚本：タイ・ウェスト　出演・脚本：ミア・ゴス
出演：デヴィッド・コレンスウェット、タンディ・ライト、マシュー・サンダーランド

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『MaXXXine マキシーン』
2025年6月6日（金）公開
アメリカ／2024年／1時間43分／配給：ハピネットファントム・スタジオ
監督・脚本：タイ・ウェスト
出演：ミア・ゴス、ケヴィン・ベーコン、ジャンカルロ・エスポジート、エリザベス・デビッキ、モーゼス・サムニー、リリー・コリンズ、ミシェル・モナハン

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