カバー画像：Photo by Cristopher Rogel Blanquet/Getty Images for Disney
ペドロ・パスカル（リード・リチャーズ／ミスター・ファンタスティック役）
マーベル・ユニバースの一員になるという夢は長い間心の中にありました
──本作はマーベル初のヒーローチーム“ファンタスティック４”がMCU入りを果たす重要な作品となります。オファーを受けたときの気持ちを教えてください。
「ワクワクしましたね。どんな形であれ、マーベル・ユニバースの一員になるという夢は、長い間、僕の心の中にあったんだと思います。ただ、これほど重要なキャラクターを演じられるとは思っていませんでした。もしかしたら、いつか脇役を演じる機会があるかもしれないとは思ったんですけどね。それがまず一つあり、また、この映画との個人的な関係もあります。マット・シャクマン監督とは25年来の知り合いで、大学を卒業したとき、ルームメイトのような感じだったんです。ジョー（ジョセフ・クイン）、ヴァネッサ（・カービー）、そして特にエボン（・モス＝バクラック）とは、お互いニューヨークの演劇界出身ですから、マーベル・ユニバースでリード・リチャーズ役を演じ、しかも僕にとって個人的にこのアンサンブルに参加することができたというのはとても刺激になるものでした。この夢のようなシナリオを、このような人たちと実現できるなんて、ぶっ飛んでいますよ」
──マーベル・ユニバースの先駆者たちのリーダーであるというのはいかがですか？
「本作で僕が一番気に入っているのは、題材がファンタスティック4であるということ、つまり家族であること、そして群像劇であるということなんだと思います。それが僕にとって最高の結果を出せる領域であるということに段々気づいてきましたし、家族の一員であることが好きなんです。それが脇役なのか、あるいはリーダー的な役割なのかは、その時々で４人の間で変化していく。そんな “ダンス”が好きなんです」
──演じるキャラクターをご自身で作り上げる余地は与えられているのでしょうか？
「想像していたよりもずっと余地が与えられています。製作陣は驚くほど協力的でしたね。映画の撮影に入る前に、舞台でやるような素晴らしいリハーサルのプロセスがありました。テーブルを囲んで脚本家たちと一緒に作業したんですが、これは自分でも想定していなかったことでした。しかし、僕たち自身が自主性を持つため、そして自主性を持つことを実際に求められるという挑戦に応えるためには不可欠なことだったんです」
──物語の舞台が1960年代であるという設定は役作りに影響を与えていますか？
「この時代設定は役作りに大きく影響していると思います。とてもノスタルジックな世界と、地に足のついた世界との、実に微妙なバランスです。リード、スー、ジョニー、ベンらしいものであり、またペドロ、ヴァネッサ、ジョー、エボンらしいものでもある。それはまるでスープのように全てを融合するもので、1960年代というのは究極のフレーバーだと思います。演じ方においてもそうで、僕は大西洋中部訛り（ハリウッド黄金時代によく用いられた）のようなものを試してみたんです。1960年代のテレビを見ると、今とはまるで違うアクセントのように聞こえるので。僕はそれが気に入って、終始こんな話し方でいこうと思っていましたが、『その辺でいい』と止められました（笑）。だから今はただ、できる限り1960年代らしい話し方の“音のリズム”に耳を澄ませて、その雰囲気が自然と生まれることを願っているんです」
ペドロ・パスカル プロフィール
1975年チリ生まれ、アメリカ育ち。舞台やテレビを中心にキャリアを積み、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で一躍脚光を浴びる。以降、「ナルコス」「マンダロリアン」「THE LAST OF US」などの人気ドラマや映画『ワンダーウーマン 1984』（20）『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』（24）など数々の話題作に出演し、アクションから人間ドラマまで幅広いジャンルを自在にこなす実力派として高く評価されている。次回作は約7年ぶりのスター・ウォーズの劇場最新作品で26年5月22日日米同時公開の『スター・ウォーズ／マンダロリアン・アンド・グローグー』。
『ファンタスティック4：ファースト・ステップ』
2025年7月25日（金）公開
アメリカ／2025／1時間55分／配給：ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督：マット・シャクマン
出演：ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス＝バクラック
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