ホラーやミステリーの要素を融合させ、多くの映画ファンを唸らせた『ブラック・フォン』。
いよいよ公開される続編でも、さまざまな恐怖の形をミックス。エンタメ度抜群の快作となっています。(文・平沢薫/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:『ブラックフォン2』より © 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

イントロダクション

再びベルをかき鳴らす、黒電話──声の主は、死んだはずの殺人鬼!

連続殺人鬼に地下室に閉じ込められた少年のすぐそばで、どこにも通じていないはずの電話が鳴り、受話器を取ると、すでに殺人鬼に殺されたはずの少年たちの声が聞こえてくる──そんなユニークな設定と、13歳頃の少年たちの友情、兄と妹の家族愛で、恐怖と感動の両方を味合わせてくれた『ブラック・フォン』。その4年後を描く『ブラックフォン2』は、キーアイテムも同じ“電話”、主要登場人物も同じという正統派の続編でありつつ、ドラマは予想外の方向に展開していく。

17歳になったフィンは、殺人鬼グラバーの事件のせいで心に傷を負っている。兄を助けた勝気な妹グウェンは、母親譲りの霊的能力のために、学校で仲間外れにされている。そして今回も謎の電話の呼び出し音が鳴り、聞こえてきたのは、死んだはずの殺人鬼グラバーの声。そこから、前作の背後に隠されていた、驚愕の事実が明らかになっていく。

監督・脚本は前作のコンビ、スコット・デリクソンとC・ロバート・カーギル。本作の時代背景である1980年代初期の、監督自身の子供時代のキャンプ体験や、当時の人気ホラー映画シリーズへのオマージュをたっぷりプラス。ホラー映画の王道アイテムの数々に込められた、ホラー映画の伝統へのリスペクトも、胸を熱くしてくれる。

あらすじ

フィンが殺人鬼グラバーから逃れて4年後の1982年。フィンの妹のグウェンは、霊的能力が強まり、見知らぬキャンプ場で殺される少年たちの夢を見るようになる。彼女は、友人アーネストと一緒にそのキャンプ場を調べることを決意し、フィンも同行することに。そのキャンプ場の壊れた電話ボックスの電話が鳴り、フィンが受話器を取ると、彼が殺したはずの殺人鬼グラバーの声が聞こえてくる──。

登場人物

地獄から復活した殺人鬼
グラバー(イーサン・ホーク)

悪魔のような異様な形の仮面をつけ、黒いバンに乗って黒い風船を持ち、マジシャンのふりをして少年たちを狙う連続殺人鬼。前作で死んだはずだったが、今回、フィンに彼から電話がかかってくる。

グラバー(イーサン・ホーク)

特殊な夢を見る超能力ガール
グウェン(マデリーン・マックグロウ)

フィンの2歳年下の妹。口が悪くて反骨心旺盛。母と同じ霊的能力が強まり、自分では制御できなくなっている。

グラバーの犠牲者の弟
アーネスト(ミゲル・モラ)

前作のフィンの友人ロビンの弟。グウェンが持つ不思議な力を知っているが、彼女に惹かれてデートに誘う。

電話ごしに死者と繋がる
フィン(メイソン・テムズ)

4年前、殺人鬼グラバーに襲われるも生き延びた少年。前作ラストで、自分の名はフィニーではなくフィンだと宣言する。

(右から)グウェン(マデリーン・マックグロウ)、アーネスト(ミゲル・モラ)、フィン(メイソン・テムズ)

全国公開中
『ブラックフォン2』
アメリカ/2025年/1時間54分/東宝東和配給
監督:スコット・デリクソン
出演:イーサン・ホーク、メイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ、デミアン・ビチル、ミゲル・モラ、ジェレミー・デイビス、アリアンナ・リヴァス

© 2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

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