カバー画像:Photo by Tim P. Whitby/Getty Images for The Red Sea International Film Festival
青天の霹靂のような裁判沙汰から表舞台に復活へ ジョニー・デップの2018~2025を再検証

2025年10月、パリのファッション・ウィークの一環であるディオールのショーにやってきたジョニー
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近況によればようやくハリウッドのメイン・ストリームに戻ってくる予感を感じさせるジョニー・デップ。そんな彼はここしばらく元妻アンバー・ハードとの裁判などで、キャリアにブレーキがかかっていた状態でした。そこで2018年から2025年まで、ジョニーに何が起きていたかを振り返ってみましょう。
[裁判篇]元妻アンバー・ハードとの間に起きた泥沼裁判に勝訴
2018年、ジョニー・デップは英国のサン紙を名誉棄損で訴えた。それはサンがジョニーを「妻を殴る男」と表現した記事を掲載したことに対するもの。まず、アンバーが2016年に裁判所に離婚を申請した際に、ジョニーに身体的虐待を受けていたと告発。ジョニー側は離婚に応じ、700万ドルを支払ってアンバーと共同で声明を発表し、一時落ち着いたように見えていた。ところがワシントン・ポスト紙にアンバーが、ジョニーの名前こそ出さなかったものの自分自身を「DV被害を象徴する人物」と寄稿。ジョニーはアンバーを提訴したが、サン紙が先述の表現を用いた記事を発表したため、これを提訴したものの、結果はジョニーの敗訴になってしまった。ロンドンの裁判所はDVの件を「概ね事実」と判断したためだが、ジョニーはこれを不服とし、徹底抗戦をアピール。第2幕の舞台はアメリカのバージニア州に移された。
2019年、今度はアンバーがワシントン・ポストに寄稿した書簡についてジョニーが名誉棄損で訴えたのだ。ただ裁判が実際に始まったのは2022年4月。この間に多くの貴重なものを失ったジョニーは、アンバーに対し損害賠償金5000万ドルを要求。アンバー側もジョニーに対し1億ドルを求め反訴する泥沼裁判が始まり、裁判の様子は連日YouTubeで発信されることになった。陪審員は2人の主張を一部認め、アンバーはジョニーに対して1500万ドルを支払い、ジョニーはアンバーに対して200万ドルを払うことになり、額面の差からして、ジョニー側の勝訴となった。アンバーの証言は虚偽とみなされたことが多かった。

2020年、英サン紙を訴えたジョニーがロンドンの王立裁判所に出廷し、観衆に手を振って応えるところ
Photo by Samir Hussein/WireImage
アンバー側は一時、判決を不服として控訴していたが、22年12月にアンバーがジョニーに和解金を支払うことで示談が成立。ジョニーはこの金を複数のチャリティ施設に寄付することにしたようだ。またこの後ジョニーはアメリカを離れ英国サマセットに住居を移し、アンバーもスペインで暮らすようになった。いずれにせよ両者にとってこの裁判は大きなダメージを与えることになったことは間違いない。この裁判はNetflixが「デップVSハード」というドキュメンタリーとして23年に配信。世界中の高い関心度を示すことになった。

2022年、バージニア州で行われた裁判には連日ファンが待ち受けてジョニーに声援を送っていた
Photo by Cliff Owen/Consolidated News Pictures/Getty Images
ちなみにこの時期、ジョニーにはもう一つの裁判沙汰が起きていた。これは主演作『L.A.コールドケース』の撮影中に、ジョニーがあるクルーに対して暴力をふるったというもの。被告はジョニーに故意に肋骨部分を殴られ、自分の顔を殴れたら10万ドルをやると挑発された上、この件で訴訟を起こさないという書類にサインするのを拒んだため解雇されたと主張。だが22年7月、この一件は和解が成立した様子。詳細は明かされていない。
