来たる12月5日から行われる「東京コミコン2025」にジョニー・デップがゲストのひとりとして2日間参加するというサプライズ・ニュースに歓喜したファンも多いことでしょう。俳優としても久々にメジャー系の大作に出演することが決まったり、翳りを見せていたキャリアに再び明るい兆しが見えてきたジョニーをクローズアップします。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:Photo by Tim P. Whitby/Getty Images for The Red Sea International Film Festival

[キャリア篇]裁判のため仕事が激減したが苦しい時期を乗り越えて…

画像: 2018年7月のサンディエゴ・コミコンに『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のグリンデルバルドの扮装で登場 Photo by Albert L. Ortega/Getty Images

2018年7月のサンディエゴ・コミコンに『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のグリンデルバルドの扮装で登場
Photo by Albert L. Ortega/Getty Images

こうした一連の裁判沙汰で仕事にも支障が出始めていたジョニー。2018年こそ、まだ『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でグリンデルバルド役を演じ、その姿で夏のサンディエゴ・コミコンに出席してファンを喜ばせていたのだが、シリーズ第3弾の『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』ではこの役を降板し、マッツ・ミケルセンが代役を演じた。これはジョニーが20年に英国での裁判に敗訴したため、汚名を着たジョニーが続投することはできないとワーナー側が判断したのだ。18年9月には次ページにあるように、“ハリウッド・ヴァンパイアーズ”の一員としてスペシャル・イベントに出演のため来日も果たしているが、その年末の『…黒い魔法使いの誕生』のキャンペーンで来日はしていなかった(英国プレミアには出席)。この他『グッバイ・リチャード!』のプレミアをチューリッヒ映画祭で行っている。

画像: “ハリウッド・ヴァンパイアーズ”のメンバーとして世界各地でバンド活動を頻繁に行っていた(右はアリス・クーパー) Photo by Albert L. Ortega/Getty Images

“ハリウッド・ヴァンパイアーズ”のメンバーとして世界各地でバンド活動を頻繁に行っていた(右はアリス・クーパー)
Photo by Albert L. Ortega/Getty Images

画像: 2019年のベネチア国際映画祭に『ウェイティング・バーバリアン…』を携え出席(右はマーク・ライランス) Photo by Daniele Venturelli/WireImage,

2019年のベネチア国際映画祭に『ウェイティング・バーバリアン…』を携え出席(右はマーク・ライランス)
Photo by Daniele Venturelli/WireImage,

アンバーを訴えた2019年には『ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏』でベネチア国際映画祭とドービル映画祭に、共演のマーク・ライランスらと出席したが、ほかにあまり目立つ活動をしていなかった。翌20年は英国での裁判に敗訴したこともあってか、さらに控えめな活動。ベルリン国際映画祭に『MINAMATA-ミナマタ-』で出席。真田広之ら共演者とプレミアにやってきた。他に製作者として“ポーグス”のフロントマン、シェイン・マッゴーワンのドキュメンタリー『クロック・オブ・ゴールド:ア・フュー・ラウンズ・ウィズ・シェイン・マッゴーワン』(原題)を持ってサン・セバスチャン映画祭、チューリッヒ映画祭などを訪れている。そして21年には声の出演を担当したアニメーション『パフィンズ』(原題)でローマのアリーチェ・ネッラ・チッタ映画祭などを訪問。ちょうどコロナ禍になった頃だったが各地の映画祭をめぐったり、仲間たちに支えられてミュージシャン活動を続け、不遇の時期を耐えているようだった。

画像: 『MINAMATAーミナマター』で共演の岩瀬晶子、真田広之、美波、アンドリュー・レヴィツ監督と2020年のベルリン国際映画祭に出席 Photo by Andreas Rentz/Getty Images

『MINAMATAーミナマター』で共演の岩瀬晶子、真田広之、美波、アンドリュー・レヴィツ監督と2020年のベルリン国際映画祭に出席
Photo by Andreas Rentz/Getty Images

画像: 2020年のチューリッヒ映画祭に『クロック・オブ・ゴールド…』のプロデュ―サーとして来場したジョニー Photo by Andreas Rentz/Getty Images for ZFF

2020年のチューリッヒ映画祭に『クロック・オブ・ゴールド…』のプロデュ―サーとして来場したジョニー
Photo by Andreas Rentz/Getty Images for ZFF

画像: 2021年、ローマのアリーチェ・ネッラ・チッタ映画祭で声の出演をした『パフィンズ』のレッドカーペット・セレモニーに登場 Photo by Alessandra Benedetti - Corbis/Corbis via Getty Images

2021年、ローマのアリーチェ・ネッラ・チッタ映画祭で声の出演をした『パフィンズ』のレッドカーペット・セレモニーに登場
Photo by Alessandra Benedetti - Corbis/Corbis via Getty Images

新作製作ニュースは途絶えていたものの、以前に撮影した『グッバイ・リチャード!』が20年に、『MINAMATA-ミナマタ-』が21年に、『L.A.コールドケース』が22年に日本公開され、ファンを安心させていたところ、22年にバージニア州での裁判に勝訴したことで、ハリウッド復活の可能性が囁かれ始めた。ただジョニーがその頃選んだのは、フランス映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(23)でルイ15世をフランス語で演じるという新たなチャレンジ。さらに画家・彫刻家のモディリアーニを描く『モディ 狂気の翼の上の3日間』(原題・24)で久々の監督業に挑戦。海外、または低予算作品で活動を再開した。

画像: 2023年のカンヌ国際映画祭で『ジャンヌ・デュ・バリー…』の監督で共演者のマイウェンと共にフォトコールに出席したジョニー Photo by Mike Marsland/WireImage

2023年のカンヌ国際映画祭で『ジャンヌ・デュ・バリー…』の監督で共演者のマイウェンと共にフォトコールに出席したジョニー
Photo by Mike Marsland/WireImage

画像: 久々の監督作『モディ…』を携え2024年のサンセバスチャン映画祭に出演者のアントニア・デスプラ、リッカルド・スカマルチョと出席 Photo by JB Lacroix/WireImage

久々の監督作『モディ…』を携え2024年のサンセバスチャン映画祭に出演者のアントニア・デスプラ、リッカルド・スカマルチョと出席
Photo by JB Lacroix/WireImage

そんな助走を始めたジョニーだが、25年、いよいよ本格的なメジャー系作品への復帰が見込まれている。前ページでも触れたマーク・ウェブ監督のライオンズゲート作品『デイ・ドリンカー』に続き、タイ・ウェスト監督のパラマウント作品『エベネーザ:ア・クリスマス・キャロル』の主演が決定。そして「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのリブート版に、ジャック船長役で戻ってくるかもしれないというニュースも加えて、「ジョニー復活」の狼煙が上がっている状況だ。再び絶好調を迎えようとしているジョニーが、この冬、久々に日本に戻って来てくれるのはこの上ない朗報。お待ちかねのジョニーに「お帰りなさい!」と声をかけることができるのはもうすぐだ。

This article is a sponsored article by
''.