© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
ジェームズ・キャメロン(製作・監督・脚本)
本作で描いた戦いは単純なものではなく、
観客にのめり込んで見てほしい

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「アバター」前2作を映画史に残るヒット作に押し上げたジェームズ・キャメロン監督。これまでの成功をどう受け止めているのだろう。
「このシリーズは文化の違いを乗り越え、世界中で愛されてきました。アメリカでも、日本でも、ヨーロッパでも愛されました。それはこの物語が国境を越えた事柄について語るからです。人のつながり、社会、文化、伝統に対する義務、あるいは伝統を打ち破ることなど、私たちにとって大事なことをこの映画は語っています。いま世界は分断し、人々は互いに対立しています。一緒に力を合わせようという概念が困難に直面し、そういう状況がどう生まれていくかを描くのです」
今までジェイクたちパンドラで生きるナヴィの敵はスカイピープルと呼ばれる、空からやって来た「人間」だったが、『ファイヤー・アンド・アッシュ』の敵は同じパンドラに住むアッシュ族というナヴィである。
「アメリカという新大陸にヨーロッパ人が初めてやってきた時、彼らはネイティブの民族と話をつけ、お互いを戦わせました。そうした歴史の事実に、私はインスピレーションを受けました、前2作は元々植民地主義、搾取、土着の文化を破壊することに触れるもので、この展開に驚く人はいないでしょう。ジェイクとネイティリの本当の敵は今もスカイピープル、つまりクオリッチ大佐です。クオリッチはもはや自身の体を持たず、ジェイクのようにナヴィになってしまうのか、それとも今もまだ軍隊の人間なのか? ジェイクはナヴィとしてかつての仲間である人間と戦うことにしました。ジェイクとクオリッチはかなり似ていますよ。2人は最初どちらもアッシュ族と対立し、一瞬同じ側に立つという興味深いシーンもあります。今回の戦いは単純ではありません。キャラクターを知っていくにつれ、観客はそこにのめり込んでいくはず。少なくとも私はそうなることを願っています」
スティーヴン・ラング(クオリッチ役)
クオリッチの怒りは当初の目的を
個人的なモチベーションに変えたのです
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ジェイクたちの最大の敵であるクオリッチ大佐を演じるスティーヴン・ラング。彼自身は『ファイヤー・アンド・アッシュ』をどのように捉えているのだろうか。
「私自身は、今度の新作はこれまでよりもっと大規模で立体的なチェス盤のようだと思っています。登場するキャラクターたちは違う方向から、違う手段で攻撃されます。もはや敵は一つのグループだけではないのです。今はただ状況がもっと複雑になるとだけしか言えませんが、クオリッチにとっても(彼の子供だとわかった)スパイダーにとっても、それは同じです。クオリッチの違う側面を見せられるのは俳優として嬉しいです」
新作でクオリッチはどんな行動を取るのかを少しだけ明かしてくれる。
「彼は前作で敵に殺されるという最大の侮辱を受けました。そして彼はナヴィとなって蘇りました。ああいう経験をしたらもう少し大人しくなるのが普通かもしれませんが、クオリッチはそんなタイプではなく、怒りに燃え、なおさら当初の目的を果たそうとします。最初はただの契約だった物事が個人的なモチベーションに変わりました。ただ彼は今やナヴィなのでパンドラの世界にさらに深く取り込まれていくのです。彼の体にもナヴィのエネルギーがあふれているのです」
変貌したクオリッチを演じるためのトレーニングについても教えてくれた。
「1作目の人間だった時のクオリッチは存在感のある肉体にしたかったので、筋肉をつけてしなやかなナヴィと対照的な軍隊式に真っすぐな線のような体形にしようと思いました。体重は100ポンドで全身筋肉という感じです。でも2作目ではナヴィになったので少し筋肉を落としてダンサー的なしなやかなシルエットにしようと考えました。老体なので(笑)昔のように簡単な訓練ではないですが、肉体面はそういうトレーニングで準備しましたね」
ウーナ・チャップリン(ヴァラン役)
パフォーマンスキャプチャーは
演技に大きな自由を与えてくれます
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『ファイヤー・アンド・アッシュ』で新たに登場するアッシュ族のヴァランを演じるウーナ・チャップリン。彼女自身はヴァランをこう解説する。
「ヴァランたちアッシュ族はパンドラの中心的な存在であるエイワを信じていません。この部族はより大きなパワーを見つけ、他のナヴィと敵対します。そして観客が愛してきたこの世界にこれまでと異なる雰囲気や複雑な状況を持ち込みます。大自然とのつながりを失くした時、人は対立しがちですが、ヴァランたちは対立を好みます」
そんなアッシュ族のリーダーを演じるにあたって役作りはどのように?
「フィジカルな面では、マーシャルアーツ、ダンス、アーチェリー、ムーブメントなどを学びました。感情面では全てを失うこととはどういうことなのかを想像しました。そこから生まれる負の感情が何につながるのかということなどを。トラウマや苦しみは時に人生を楽しむことを妨げ、人生そのものを破壊しかねません。あとは迫力あるこのキャラクターを演じるためのエネルギーを保とうとしました」
シリーズの途中から実際に撮影に参加した時の感想は。
「『アバター』の家族は最高です。みんながとても寛大で私を支えてくれました。ゾーイ、サム、スティーヴンたちと共演するシーンがありましたが、学ぶべきことが多く、特にゾーイとの美しいシーンは忘れがたいですね。ジム(キャメロン)も素晴らしい監督で、好奇心と情熱にあふれた優しい方です。パフォーマンスキャプチャーで演じることも最高でした。スタジオにいるのですが、そこに木がある、妖精がいる、と想像するのです。それが演じることに大きな自由、真実の瞬間を与えてくれます。子供の頃の遊びのようでもあり、舞台劇のようでもある。ただその瞬間に正直でいるだけです」
『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』
2025年12月19日(金)公開
アメリカ/2025年/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーヴァー、ウーナ・チャップリン
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