ハリウッドでは2014年にトム・クルーズ主演で実写映画化された桜坂洋の小説「All You Need Is Kill」(集英社刊)が、新鋭・秋本賢一郎を監督に迎え、『鉄コン筋クリート』(2006)や『海獣の子供』(2019)などのSTUDIO4℃とのタッグでアニメーション映画化。原作は、ループを重ねるごとに経験を積み、繰り返す「死」を経てなお足掻き続けるケイジを主人公とする物語だったが、今回のアニメーション映画では「リタ」を主人公とする物語となっている。今回、SCREEN ONLINEでは、そのリタ役を務めた見上愛、そしてケイジ役の花江夏樹にインタビューを実施。声優初挑戦となった見上は、ケイジに大きな影響を受ける劇中のリタのように、花江との共演で得たものが大きかったようだ。(取材・文/タナカシノブ)

本作の色彩に心を惹かれたという見上と花江

——トム・クルーズが原作に注目したように、海外でも受け入れられるポイントがある日本初の作品なのかと。本作は海外の映画祭への参加も多数ありますが、お二人が思う、海外の方に特に受け入れられそうなポイントはありますか?

見上「やっぱりSTUDIO4℃さんっぽさがたくさん詰め込まれているところでしょうか。色彩感覚とか、絶妙なバランス感は他にはないものだと思うので、そういう独創性みたいなものが評価されているのだと思うし、受け入れられる気がしています」

花江「観ていて思うのは、どうやったらあの色使いになるのだろうということ。世界の人が観ても美しいと感じてくださると思います。あとは、ゴツゴツとした武器や銃器の描写にも惹き込まれると思うし、アクションの派手さも海外ウケは良さそうだなと感じています」

画像1: 本作の色彩に心を惹かれたという見上と花江
画像2: 本作の色彩に心を惹かれたという見上と花江

——見上さんに伺います。声のお仕事は今後もやってみたいと思っていますか?

見上「ぜひ挑戦したいという思いもありつつ、アニメを観るのが好きだからこそ、余計に声優のみなさんへリスペクトが高まりました。しばらくは訓練をしようと思います」

——訓練にあたり、花江さんに訊いておきたいことなどはありますか?

見上「実際に、もうアフレコ中にいろいろと訊いていた気がします。何度も言っているように、やっぱり技術的なところは教えてもらってもすぐにできるものではないので。収録中は喉のケアのアドバイスをいただいたり、声優を目指したきっかけなどをインタビューした記憶があります(笑)」

花江「訓練するとおっしゃっていましたが、訓練はしないでほしいです。今持っているものを無くしてほしくない! ちょっと欲張りな気持ちではありますが、成長を見るよろこびを味わいたい反面、変わってほしくないと思ってしまう自分もいます(笑)」

——お二人から見た本作の一番の見どころを教えてください。

花江「僕は普段からゲームをやるので、話がループするという展開にワクワクしました。失敗したら、次はこうやってみようみたいなことを積み重ねていく。ちょっとゲーム的な達成感と、いつ終わるんだよという絶望感は、展開は分かっていても見ていてすごく惹き込まれるし、気づけば食い入って観ちゃっているような作品だと思います」

見上「音も画も迫力がすごくて。独特の色使いとかそういうのも含めて、小説で思い描いていたものを超えてくるものがあったので、そこを楽しみにしていただきたいです。また、孤独で孤立していた二人が出会うことで少しずつ生きたいと思える、世界の見方が変わっていく話だと思うので、そんなところも楽しんでいただけたらうれしいです」

——ご自身が演じたキャラクターの見せ場も含めて、公開を楽しみに待つファンの方にメッセージをお願いします!

見上「リタは孤立している一匹狼のようなキャラクターです。ケイジはそういうところがカッコイイと言ってくれるけれど、そう思ってくれる人ばかりではない中で、意地っ張りで、ちょっとおっちょこちょいみたいなかわいい部分も結構あります。そういった一面も含めて、いろいろな面のある子だと思ったので、そんなところに注目してほしいです」

花江「ケイジは序盤、特に頼りなさがあって若干イラッとする場面があると思うのですが、そういったところが嫌われないように、かわいらしさみたいなものをニュアンスとして散りばめることでケイジを守ったつもりです。例えば、野菜を食べられるようになりましたとか。ちょっとヘラヘラしながらもなんだか憎めないなみたいなところの表現を頑張りました。そのあたりを注目して観て、聴いてもらえたらうれしいです」

『ALL YOU NEED IS KILL』
2026年1月9日(金)から、新宿バルト9ほか全国11劇場にて上映開始
配給:クロックワークス
©桜坂洋/集英社・ALL YOU NEED IS KILL製作委員会

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