『スタンド・バイ・ミー』オリジナルポスター・コレクション
今から40年前に初公開された『スタンド・バイ・ミー』。その公開時にアメリカや日本などで作られたポスターにはそれぞれデザインが異なる点もありました。シンプルに景色だけのものや、そこに劇中の台詞を入れたもの、少年たちの顔が入ったもの……その違いも比較しながら貴重なオリジナルポスターを眺めてみましょう。

日本版半裁 (1987年)

アメリカ版1シート (1986年)

アメリカ版国際用1シート (1986年)

スペイン版1シート (1987年)
井上由一(ポスター提供)
外国映画の配給事業に携わる一方、映画ポスターコレクターとして活動。映画宣伝における“顔”といえるポスターの魅力を様々なメディアで紹介している。「サム・ペキンパー&セルジオ・レオーネ オリジナル映画ポスターの世界」(トゥーヴァージンズ)、「ブリジット・バルドー 映画ポスター・コレクション」(DU BOOKS)などが刊行中。
スティーヴン・キングの原作と映画版

原作者のキング
Photo by François Sechet/Leemage/Corbis via Getty Images
『スタンド・バイ・ミー』の原作は、現代アメリカを代表する作家のひとり、スティーヴン・キングの1982年に刊行された中編小説集「恐怖の四季(Different Seasons)」のなかの秋編にあたる「The Body」だということはよく知られている。ちなみに春編の映画化にあたるのが『ショーシャンクの空に』(小説の原題は「Rita Hayworth and Shawshank Redemption」)であることも有名だ。
この原作と映画化の間には少し異なる点も存在する。映画ではクリスたちが死体探しの旅に出る前に、エースら年上の不良たちに絡まれ手痛い目に遭うくだりは原作にはなくて、逆に旅から戻った後、旅の最後に銃で撃退したエースたちに復讐されるエピソードが映画にはない。その映画のクライマックスのゴーディが銃を取り出してエースたちを退散させるくだりも、原作ではクリスが父親の銃を取り出す。他にも映画ではゴーディが作ったパイ喰い競争のお話は描かれるが、原作では、自身をモデルに書いた小説も挿入されるものの映画ではカットされている。そして映画のラストで大人になったゴーディが、後にクリスが通り魔に襲われて若くして命を落としたことをナレーションで明かすが、原作ではテディとバーンも若いうちに事故などで亡くなってしまい、4人のうち生き残ったのはゴーディひとりになっている。他にも細かい点で異なる箇所はいろいろあるが、原作者キングは映画版を大変よくできていると考えているようだ。

原作と映画版にはいくつかの違いも見られる
ちなみに後にクリスを殺した犯人は、ショーシャンク刑務所を出所してきた人物という設定で、キングの他作品との関係性も映画ファンには興味深いかもしれない。

『スタンド・バイ・ミー』
デジタル配信中/ブルーレイ発売中 2,619円(税込)
権利元:株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
© 1986 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
