『スタンド・バイ・ミー』出演者たちのその後は?

『スタンド・バイ・ミー』の(左から)コリー、ジェリー、ウィル、リヴァー
40年前に『スタンド・バイ・ミー』がヒットしたことで、好演したキャストの若手スターたちは一気に注目され、俳優としても飛躍するきっかけになりました。彼らはそれぞれに異なった道をたどることになりましたが、その後どんなキャリアを歩み、いまどうしているのかを探ってみましょう。
リヴァー・フェニックス(クリス役)

リヴァー・フェニックス
Photo by Nancy R. Schiff/Getty Images
1970年8月23日生まれ。『スタンド・バイ・ミー』のクリス役で世界中にファンを生み出した人気スターになり、『旅立ちの時』(88)ではアカデミー賞助演男優賞候補となって、『マイ・プライベート・アイダホ』(91)ではベネチア国際映画祭男優賞を受賞するなど、将来を嘱望された若手演技派として注目を集めた。日本でも『スタンド…』のキャンペーンで初来日して人気爆発。アイドルとしても幅広く広く知られる存在だった。『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』(89)のような超大作にも出演していたが、次第にローバジェット作品を好んで選択する傾向も覗かせていた。しかしそんな矢先の1993年10月31日、ロサンゼルスのナイトクラブ、バイパールームを弟のホアキン・フェニックスらと訪れた時、急性麻薬中毒で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまった。享年23。
リヴァーの死後、撮影途中だった遺作『ダーク・ブラッド』がジョルジュ・シュルイツァー監督の手で2012年に完成。翌年20年の時を経て陽の目を見た。また次回作としてトム・クルーズ、ブラッド・ピット主演の『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(94)に出演予定だったが、リヴァーが演じるはずだったインタビュアー役をクリスチャン・スレイターが引き継いでいる。彼の急死の現場に居合わせた弟ホアキンは兄の遺志を継いで演技派俳優に成長。『ジョーカー』(19)でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、その受賞スピーチではリヴァーが彼を演技の世界に誘った感謝の言葉を述べている。またホアキンは女優ルーニー・マーラとの間に生まれた第一子をリヴァーと命名した。
ウィル・ウィートン(ゴーディ役)

ウィル・ウィートン
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1972年7月29日生まれ。兄を亡くした後、親との確執で心に傷を持つゴーディを繊細に演じ、一躍注目の子役となったウィートン。その後TV「新スタートレック」シリーズにレギュラー出演したり、映画『トイ・ソルジャー』(91)などにもキャストインしていたが、一時芸能界を離れた時期も。というのも彼自身は元々俳優志望ではなく、親たちの意向で子役を続けていたのだという。それでも数年後に演劇学校に通うようになって、キャリアを再開。それと同時に映画のゴーディと同じように作家としても活動を開始。自ら出版社を設立し、フィクション、自伝的なこと、ブログに書いていたことなどを本にしている。さらにアニメやゲームの声優も務め、99年に結婚した夫人との間に2人の子供がいるそう。
コリー・フェルドマン(テディ役)

コリー・フェルドマン
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1971年7月16日生まれ。『スタンド・バイ・ミー』でテディを演じる前に『グレムリン』(84)『グーニーズ』(85)などに出演し、すでにファンをつかんでいたが、『スタンド…』の後も『ロストボーイ』(87)などで青春スターとして活躍を続けていた。しかし大人の俳優に成長する段階で薬物中毒になり、映画やTVに出演する機会が減った時期があった。2000年代になってからはローバジェット映画や短編映画、TVシリーズのゲストやリアリティ番組への出演の他、ミュージシャンとして活動の場を広げた。これまでに6枚のアルバムを製作している。また先日配信公開された彼自身のドキュメンタリー『Corey Feldman VS The World』のセンセーショナルな内容が物議を醸しているようだ。
ジェリー・オコンネル(バーン役)

ジェリー・オコンネル
Photo by BG048/Bauer-Griffin/GC Images
1974年2月17日生まれ。『スタンド・バイ・ミー』がデビュー作だったジェリーは、4人組の中では最年少で、ふくよかなタイプだったが、本作出演後、数本のTV作品に脇役出演して以降は、しばらく俳優業を休んでニューヨーク大学で学業に勤しんでいた。長身で体型もやせて筋肉質になり、『ザ・エージェント』(96)『スクリーム2』(97)などでイメチェン出演。またケイティ・ホームズ主演の『ホワイト・プリンセス』(04)では製作総指揮と脚本を担当した。私生活では「X-MEN」シリーズなどの女優レベッカ・ローミンと結婚。双子の女子が誕生している。近年ではTVシリーズ「セレブ探偵カーター」(18)にメインメンバーの一人としてレギュラー出演するなど順調なキャリアを送っている。
キーファー・サザーランド(エース役)

キーファー・サザーランド
Photo by Matt Winkelmeyer/Getty Images for Critics Choice Association
1966年12月21日生まれ。父は名優ドナルド・サザーランド。子役として活躍していたが『スタンド・バイ・ミー』出演後も『ロストボーイ』(87)『ヤングガン』(88)などで人気上昇。『ア・フュー・グッドメン』(92)ではロブ・ライナー監督と再度組んでいる。若手個性派としての地位を固めていたところ、2001年から始まったTVシリーズ「24 TWENTY FOUR」の主人公ジャック・バウアー役で大ブレイク。番組は10年も続いた。その後も「サバイバー:宿命の大統領」などTVシリーズや『陪審員2番』(24)など映画でも活躍を続けている。ただし飲酒運転や暴力事件で警察沙汰になる騒動を度々起こす一面も。先日もLAでライドシェアの運転手に暴力をふるい逮捕されるトラブルが報じられたばかり。
CHECK:40周年記念情報
『スタンド・バイ・ミー』全米公開40周年を記念して、キャストのウィル・ウィートン、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネルの3人がこの春から全米各地を巡る同窓会ツアーを行うようだ。3月13日のペンシルバニア州ピッツバーグを皮切りに、メリーランド州、ノースカロライナ州、カリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州を回り、映画製作の思い出を語ったり、撮影会などを行う予定。

製作25周年でイベントに集った(前列左から)ジェリー・オコンネル、コリー・フェルドマン、ウィル・ウィートン、(後列左から)リチャード・ドレイファス、ライナー監督
Photo by John M. Heller/Getty Images

『スタンド・バイ・ミー』
デジタル配信中/ブルーレイ発売中 2,619円(税込)
権利元:株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
発売・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
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