ケアハウスを舞台に、陰湿ないじめで入居者を支配する老人と元判事の対決を描くサイコ・スリラー『ジェニー・ペンはご機嫌ななめ』。ジョン・リスゴーとジェフリー・ラッシュの名優対決にも注目です。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

イントロダクション

画像: イントロダクション

脳卒中に倒れ、ケアハウスに入所することになった正義感の強い老判事ステファン。彼がそこで出会ったのはジェニー・ペンという名をつけたドールセラピー用の指人形を手にしたデイヴという先輩入居者。彼は陰湿ないじめで他の老人たちを支配していたが、ある理由からそんなデイヴにいじめの標的にされたステファンの運命は…。

ニュージーランドの人気作家オーウェン・マーシャルの原作を基に、演劇界出身のジェームズ・アシュクロフト監督が映画化したソリッド・サイコ・スリラー。ケアハウスで激突する2人の高齢者を演じるのは『教皇選挙』などのジョン・リスゴーと『英国王のスピーチ』などのジェフリー・ラッシュ。ベテラン実力派の2人は、本作の熱演により第57回シッチェス・カタロニア国際映画祭で主演男優賞をW受賞している。ちなみに2人は『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』以来、約20年ぶりの再共演となる。他に『ワンス・ウォリアーズ』などのジョージ・ハナレなどニュージーランド映画、演劇界を代表するベテラン俳優たちが脇を固めている。

ストーリー

画像: ストーリー

ニュージーランドで長年裁判官を勤めてきた気難しくも正義感の強い判事ステファン・モーテンセン(ラッシュ)は、ある裁判の途中で脳卒中により倒れてしまう。命はとりとめたもののマヒが残り、リハビリも兼ねてケアハウスに短期入所することになったステファンだが、その施設には最大の脅威となるベテランの入居者デイヴ・クリーリー(リスゴー)がいた。表向きは大人しくしているが、ジェニー・ペンと名付けたドールセラピー用の指人形を使って、他の入居者たちに陰湿ないじめや虐待を行うデイヴは、ステファンと同室のトニー(ハナレ)らを自らの支配下に置くこの施設の陰の主だった。

報復を恐れ、入居者の誰もがデイヴの悪事を知っていたが、口にするものは一人もおらず、そんなデイヴの嫌がらせに持ち前の正義感から徹底的に対抗するステファンは、恰好のターゲットになり、デイヴの狂気はエスカレートしていく。実はある理由でデイヴはステファンに個人的な恨みを持っていたのだが、そうと知らないステファンは狡猾な暴君を倒す決意を固める…。

キャラクター紹介

画像: デイヴ・クリーリー(ジョン・リスゴー)

デイヴ・クリーリー(ジョン・リスゴー)

デイヴ・クリーリー(ジョン・リスゴー)

常にジェニー・ペンと名前を付けたセラピー用の指人形をはめているケアハウスの入居者で、元はこの施設のスタッフだった様子。陰湿ないじめで他の入居者を脅している。

画像: [右]ステファン・モーテンセン(ジェフリー・ラッシュ)[左]トニー・ガーフィールド(ジョージ・ハナレ)

[右]ステファン・モーテンセン(ジェフリー・ラッシュ)[左]トニー・ガーフィールド(ジョージ・ハナレ)

ステファン・モーテンセン(ジェフリー・ラッシュ)

正義感が強く、法を順守する強い信念とプライドの高さで長年判事を勤めてきたが、脳梗塞で車いすの生活を余儀なくされる。頑固者でデイヴのいじめと真っ向から対決する。

トニー・ガーフィールド(ジョージ・ハナレ)

ケアハウスでステファンと同室になる入居者。元ラグビー選手だが、いまはその面影もなくデイヴのいじめの対象になっており、毎夜のように部屋を訪れるデイヴに脅される。

“恐怖の人形”ジェニー・ペンに注目!

画像: “恐怖の人形”ジェニー・ペンに注目!

邪悪なステファンの相棒のような存在で、本作の陰の主役ともいえそうなジェニー・ペン人形は、『M3GANミーガン』『プレデター:バッドランド』などで活躍する気鋭の人形クリエーター、ポール・ルイスの製作。恐ろしくも可愛い造形が「新たなホラー・アイコンの誕生」とホラー映画ファンの話題を呼んでいる。

『ジェニー・ペンはご機嫌ななめ』
2026年6月12日(金)公開
ニュージーランド/2024/1時間44分/配給:エデン
監督:ジェームズ・アシュクロフト
出演:ジョン・リスゴー、ジェフリー・ラッシュ、ジョージ・ハナレ

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