カバー画像:Photo by Carlos Alvarez/Getty Images
ファッションと辿る、トム&ゼンデイヤ『スパイダーマン』全4作の軌跡
あどけない10代の初々しい姿から、レッドカーペットを席巻する洗練されたモードスタイルへ。MCU版『スパイダーマン』全4作の歩みとともに、プレミア等でのふたりの華麗なファッションの変遷と、深まる絆の軌跡に迫ります。
すべてが始まった原点の記憶/『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)

Photo by Juan Naharro Gimenez/WireImage
世界中を熱狂させた記念すべきMCU版第1作。劇中ではまだ距離のあるクラスメイトだったピーターとMJだが、カメラの裏側では当時10代後半だったふたりがフレッシュでかけがえのない絆を育んでいた。オーディションや初期のプロモを振り返り、トムが「初めて会った時、僕は握手を求めたのにゼンデイヤはハグしようとして超気まずかった!」と暴露すれば、「そんなの全然覚えてない(笑)」とゼンデイヤが涼しく返すなど、当時から圧倒的な息の合いぶりを見せていていた。スペイン・マドリードのフォトコールでは、ジョナサン・シンカイの鮮やかなブルーのアシンメトリードレスに身を包んだゼンデイヤの横に、ネイビージャケットと白Tシャツ、デニム姿のトムが並び立つ。ふたりともブルー系で息を合わせたスタイルは、いま見ても眩い輝きを放っている。
軽妙な掛け合いと煌めくオーラ/『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)

Photo by Kevin Winter/Getty Images
シリーズ第2作では、ヨーロッパを巡るロケーションとともにプロモーションやツアーを重ねる中で、ふたりの距離感はぐっと自然で親密なものへと変化していった。インタビューの現場では、お互いの料理の腕前をめぐってトムが「僕は料理が得意だけど、ゼンデイヤは認めない」と語れば、ゼンデイヤが「この間あなたが作ったバーガーは美味しかったけど……」と肉料理の焼きすぎをユーモラスに暴露したり、ハリー・ポッターの寮分けの話題でトムがMJを「スリザリン!」といじって「ちょっと、ひどい!」と笑顔でツッコミを受けるなど、息の合った軽妙な掛け合いで周囲を終始和ませた。ハリウッドでのワールドプレミア後のアフターパーティに登場したふたりは、映画の世界観を思わせるモスグリーンのカッティングドレスのゼンデイヤとバーガンディのスーツのトムが鮮烈で、大人のスターへと変化する輝きが焼き付く。
最高潮のロマンスとモードの融合/『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)

Photo by Karwai Tang/WireImage
マルチバースの扉が開き、歴代キャラクターたちが奇跡の集結を果たしたシリーズ重要作。劇中のスタントシーンの話題になると、トムが「着地するときに僕の方が先に足をついちゃうから、順番が逆になっちゃうんだよね」と苦笑いし、ゼンデイヤがすかさず「でもそれってすごく可愛い失敗だったよ!」と優しくフォローして現場が甘い雰囲気に包まれた。2021年12月のロンドンフォトコールでは、インタビュー中にゼンデイヤを見つけたトムが「ほら、彼女だ……とても美しいね」と自然に呟き、同月13日のロサンゼルスプレミアでもレッドカーペットの彼女に見入ってしまう微笑ましい場面が。交際公表後初のワールドプレミアツアーとなり、ロンドンでのフォトコールではアレキサンダー・マックイーンの刺繍ドレスと黒のレザージャケットで映画の世界観をモードに体現した。
新たなステージへ踏み出す成熟の絆/『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(2026年)

Photo by Gerome Defrance/Getty Images
シリーズ第4作を迎えた最新作では、撮影現場で「このシーンはうまくいっていない」と感じたトムとゼンデイヤが意見を一致させ、デスティン・ダニエル・クレットン監督に直談判。監督が「みんな帰っていいよ、書き直そう」と撮影を中断し、翌日の再撮影で最高のシーンを生み出したという妥協なきクリエイティブな裏話が大きな話題となった。トムがゼンデイヤの存在を「命綱」と称え、絶大な信頼を寄せるからこそ成し得たプロフェッショナルなエピソードだ。2026年6月22日にベルリンで開催されたファンイベントでは、トムが黒のダブルスーツに赤シャツ&スパイダー柄ネクタイで色味を添え、ゼンデイヤがニコラ・ジェスキエール特注のルイ・ヴィトンの黒いレザーツーピースと大ぶりの青いクリスタルイヤリングで大胆な装いを披露した。
