映画のアカデミー賞にならぶ、アメリカ・エンターテインメント界を代表する栄誉のひとつ、エミー賞。今年も話題作・人気俳優が集う第78回授賞式を前に、注目ポイント5選、主要部門の見どころ、そしてSCREENライター陣による受賞予想をお届けします!(文・池田敏/デジタル編集・スクリーン編集部)*本記事は8月21日発売のSCREEN10月号の記事をWEB用に再構成したものとなります。
カバー画像:Photo by Frazer Harrison/Getty Images

SCREENライター陣の受賞予想は?

海外ドラマ評論家/池田敏

ドラマ・シリーズ部門▶︎「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」
コメディ・シリーズ部門▶︎「一流シェフのファミリーレストラン」
リミテッド・シリーズ/アンソロジー部門▶︎「欲望のセントルイス」

いずれの部門のノミニーも、過去に数回ノミネートされた作品が多いという印象。ならば実績を受け、ドラマ・シリーズ作品賞は昨年受賞した正統派メディカルドラマ「ザ・ピット」が2連覇を果たしそう。コメディ・シリーズ作品賞は「Hacks(原題)」が本命ながら、「一流シェフのファミリーレストラン」の3年ぶりの受賞に期待したい。但し、ホワイトが主演男優賞にノミネートされなかったのは気がかり。大穴は多種多様な登場人物陣が魅力的な新作「ウィドウズ・ベイ」。そして昨年の「アドレセンス」のような本命がいないリミテッド・シリーズ作品賞。悩ましいが、コメディとしてノミネーション数が最も多い「欲望のセントルイス」が有力では。

海外ドラマ・映画・音楽ライター/清水久美子

ドラマ・シリーズ部門▶︎「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」
コメディ・シリーズ部門▶︎「ウィドウズ・ベイ」
ミテッド・シリーズ/アンソロジー部門▶︎「BEEF/ビーフ」

ドラマ・シリーズ部門は昨年5部門を受賞した「ザ・ピット」が今年も勢いが止まらないと予想。かつて「ER」で人気を博したノア・ワイリーは今また絶好調。最多25ノミネートの本作の面白さは多くの人を魅了している。コメディ・シリーズ部門は「Hacks(原題)」が強いと思うのだが、残念ながらいまだに日本未上陸。どうしても日本で観られる作品を贔屓したくなる。19ノミネートの「ウィドウズ・ベイ」は安定感抜群のマシュー・リスが主演で、ホラーとコメディの融合という類を見ない独創性が受賞につながるのでは。リミテッド・シリーズ部門は16ノミネートの「BEEF」。前作を凌駕するような“怒り”の描写と、オスカー・アイザックの怪演が秀逸だ。

映画ライター/前田かおり

ドラマ・シリーズ部門▶︎「プルリブス」
コメディ・シリーズ部門▶︎「ウィドウズ・ベイ」
リミテッド・シリーズ/アンソロジー部門▶︎「欲望のセントルイス」

ドラマ部門は「ザ・ピット」S2が断トツのノミネート数。主演ノア・ワイリーを『ER』時代から追ってきた目には感慨深い。だが、今年は「ブレイキング・バッド」の生みの親、ヴィンス・ギリガンによるSFドラマ「プルリブス」を推す。序盤から漂う不穏な空気、予測不能なストーリーだが、現実世界のあんなことこんなことを想起させる、秀逸だ。主演女優レイ・シーホーンの存在感も◎。コメディ部門は、オジ俳優好きな私は「ウィドウズ・ベイ」推し。呪われた島を舞台で奮闘する市長マシュー・リースが痛快。リミテッドは、作品は「欲望のセントルイス」と予想するが、「BEEF」で助演女優賞にノミネートのユン・ヨジョン、快挙を手にするかな?

画像: 「欲望のセントルイス」

「欲望のセントルイス」

「欲望のセントルイス」
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画像: Apple TV「ウィドウズ・ベイ」

Apple TV「ウィドウズ・ベイ」

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