世界的ベストセラー作家の“問題作”をアン・ハサウェイ主演で映画化した『ヴェリティ/真実』は、愛と秘密が交錯する妖しくスリリングなミステリー・サスペンス。原作の魅力から、作品を彩るこだわりの舞台裏、そして3大キャストの言葉まで、その奥深い世界に迫ります。(文・スクリーン編集部/デジタル編集・スクリーン編集部)

イントロダクション

画像: 出演作の公開が途切れることのなかった“アン・ハサウェイ・イヤー”を締めくくる一作

出演作の公開が途切れることのなかった“アン・ハサウェイ・イヤー”を締めくくる一作

大ヒットした『プラダを着た悪魔2』にはじまり、『隣人たち』『オークストリートの異変』『オデュッセイア』と立て続けに出演作が日本公開され、まさに“アン・ハサウェイ・イヤー”となっている2026年。その締めくくりを飾るのは、これまでのイメージを鮮やかに覆す妖艶でダークなミステリー・サスペンス。アンが演じるのは、数々のベストセラーを生み出してきた人気作家ヴェリティ・クロフォード。交通事故によって身体の自由を失い、自宅で療養生活を送る彼女には、誰にも明かされていない秘密があった──。

原作は「イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる」などを手掛け、“全米No.1恋愛小説家”として知られるコリーン・フーヴァーの同名ベストセラー小説。大胆な仕掛けと先の読めない展開で話題を呼んだ“問題作”を、フーヴァー自身もプロデューサーとして参加し映画化した。監督を務めるのは『アイデア・オブ・ユー 〜大人の愛が叶うまで〜』でもアンとタッグを組んだマイケル・ショウォルター。愛されている原作だからこそ「可能な限り原作どおりにやる」ことを目指し、その世界観を忠実にスクリーンへと映し出している。

画像: 一気読み必至のベストセラーとなったコリーン・フーヴァーの同名小説を映画化

一気読み必至のベストセラーとなったコリーン・フーヴァーの同名小説を映画化

物語の中心となるのは、人生にも仕事にも行き詰まっていた売れない作家ローウェン。ある日、彼女のもとに届いたのは、交通事故で生死を彷徨う人気作家ヴェリティ・クロフォードのゴーストライターになってほしいという、思いがけない依頼だった。またとないチャンスをつかむため、クロフォード家へと移り住んだローウェンが見た“真実”とは…?

この刺激的な物語に挑むのは、プロデューサーも兼任するアン・ハサウェイ、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」シリーズのダコタ・ジョンソン、『トラップ』のジョシュ・ハートネットという豪華キャストたち。「プラダを着た悪魔」で見せた華やかでポジティブな魅力とは対照的に、アンが演じるヴェリティは、危うい魅力と不穏さを併せ持つ人物。一方、ダコタは秘密と嘘に巻き込まれていくヒロイン、ローウェンを演じ、ジョシュは、家族への深い愛情を抱えながら、複雑な状況に直面する夫であり父親ジェレミーを演じる。

ヴェリティの原稿に記された、ある“告白”をきっかけに、ローウェンはクロフォード家に隠された闇へと踏み込んでいく。その先に待ち受ける“真実”とはいったい何なのか。愛と欲望、信頼と疑念が交錯するなか、物語は観る者の予想を幾度も揺さぶり、すべてが覆る“ラスト10分”へとたどり着く。

原作&原作者について

画像: コリーン・フーヴァー著「ヴェリティ/真実」(二見書房刊)

コリーン・フーヴァー著「ヴェリティ/真実」(二見書房刊)

『ヴェリティ/真実』の原作者は、2023年にTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれた、世界的な人気作家のコリーン・フーヴァー。映画化もされた「イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる」など数々のベストセラー小説を生み出し、2022年にはUSA TODAYのベストセラーリストに15作品がランクインするという快挙を成し遂げた。

“全米No.1恋愛小説家”として名高い彼女が、現代ロマンスの枠を飛び出して挑んだのが本作。フーヴァーは、あるホラー映画の「説得力のないどんでん返し」に失望したことをきっかけの一つとして、自らサスペンスを書いてみようと思い立ったという。2018年に自費出版された「ヴェリティ/真実」は、その大胆な仕掛けと予測不能の展開で“一気読み必至”と話題を呼び、ついに映画化が実現。現在、「エピローグ」が新たに追加された特別版が刊行中。

ストーリー

仕事にも人生にも行き詰まった売れない作家ローウェン(ダコタ・ジョンソン)のもとに、ある日突然、驚くようなオファーが届く。それは、交通事故で生死を彷徨うベストセラー作家ヴェリティ(アン・ハサウェイ)のゴーストライターとして、未完の小説の続きを執筆してほしいというものだった。ローウェンはなぜ自分が選ばれたのか疑問を抱きながらも、またとないチャンスをつかむべく、人里離れたクロフォード家の邸宅へと向かう。

ローウェンは次第にヴェリティの夫ジェレミー(ジョシュ・ハートネット)と関わりを深めていくが、ある日ヴェリティが書いたと思われる不気味な“原稿”を発見する。そこに綴られていたのは、ヴェリティの自伝と思しき衝撃的な内容だった。真実とウソの境界線が揺らぐなか、ローウェンはクロフォード家に隠された闇深い秘密に迫っていく。

愛と秘密に翻弄される3人の登場人物たち

ヴェリティ・クロフォード(アン・ハサウェイ)

画像: ヴェリティ・クロフォード(アン・ハサウェイ)

交通事故で重体となった人気作家。現在は森林の中に佇む豪邸で、世間から姿を隠すように暮らしている。彼女が残した原稿には、衝撃的な内容が記されていた──。

ローウェン・アシュリー(ダコタ・ジョンソン)

画像: ローウェン・アシュリー(ダコタ・ジョンソン)

売れない作家。母親を亡くした悲しみを抱え、精神的にも経済的にも不安定な状況にある。ヴェリティの人気作のゴーストライターを依頼され、クロフォード邸へ移り住む。

ジェレミー・クロフォード(ジョシュ・ハートネット)

画像: ジェレミー・クロフォード(ジョシュ・ハートネット)

ヴェリティの夫。療養中のヴェリティを献身的に支え、子どもにも深い愛情を注いでいる。ローウェンとの出会いをきっかけに、複雑な状況に巻き込まれていく。

知ればもっと楽しめる『ヴェリティ/真実』の秘密

80〜90年代スリラーへのオマージュ

本作を手がけたマイケル・ショウォルター監督は、ヒッチコックやエイドリアン・ライン、ブライアン・デ・パルマ、そして80〜90年代のスリラー映画の大ファン。そんな名作への敬意は、細部にも込められている。ニューヨークのアパートに使われた壁紙は『殺しのドレス』へのオマージュ、ヴェリティの机の引き出しにあるアイスピックは『氷の微笑』からのさりげない引用。往年のスリラーを知っていれば、さらに楽しめる仕掛けだ。

画面のあちこちに潜む「V」の形

美術やプロダクションデザインにも、ミステリー作品ならではの仕掛けが隠されている。その一つが、背景やセットの随所に登場する「V」の形。建築のガラス部分や各部屋など、さまざまな場所にさりげなく、時には大胆に取り入れられており、それらは“真実”を意味するヴェリティ(Verity)の頭文字を表しているという。映画を観る際は、画面の隅々にも目を凝らしてみたい。

アン&ダコタ、衝撃の“夢のキス”

特報映像にも登場し、大きな話題を呼んでいるアン・ハサウェイとダコタ・ジョンソンによる衝撃的な“夢のキス”シーン。2人は濃厚なキスを交わし、さらに唇を血で染めながら悲鳴を上げるという強烈な場面に挑戦。アンは、ダコタが放った悲鳴を「今まで見た中で最高の悲鳴の一つ」と絶賛。ダコタも「私たちが直接絡む数少ないシーンの一つなのに、それが濃厚なキスシーンで、しかも血を流して悲鳴を上げているなんて、もう笑うしかありません」と振り返っている。

『ヴェリティ/真実』
2026年11月6日(金)公開
アメリカ/2026/1時間57分/配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:マイケル・ショウォルター
出演:アン・ハサウェイ、ダコタ・ジョンソン、ジョシュ・ハートネット

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