虚無感を画の中にできるだけ残し、主人公の心の揺れを表現した―映画『ほつれる』加藤拓也監督インタビュー
気まずい関係になっていた夫と向き合うことを避け、別の男性との逢瀬を重ねていた綿子。ある事故をきっかけに自らを見つめ直し、夫と向き合い、前に進み始める。映画『ほつれる』は演劇界で注目を集める気鋭の演出家である加藤拓也が映画監督デビュー作『わたし達はおとな』に続いてオリジナル脚本で挑んだ長編第2作目。主人公・綿子を門脇麦、夫・文則を田村健太郎、綿子の心の支えとなる木村を染谷将太、綿子の親友・英梨を黒木華が演じている。公開を機に加藤拓也監督にインタビューを敢行。着想のきっかけや作品に対する思いを語ってもらった。(取材・文/ほりきみき)