【インタビュー】坂口健太郎の柔軟さと誠実さがあってこそ『盤上の向日葵』熊澤尚人監督
アマチュアから異例の昇進を遂げ、プロになった天才棋士・上条桂介の光と闇をドラマチックに映し出す映画『盤上の向日葵』は「孤狼の血」の著者・柚月裕子による同名小説の映画化である。熊澤尚人監督が原作の重厚な人間ドラマに惚れ、7 年の歳月をかけて完成までたどり着いた。主人公の桂介を坂口健太郎が演じ、将棋指しとしては超一流だが、人間として最低な伝説の賭け将棋の真剣師・東明重慶を渡辺謙が演じる。公開を前に熊澤監督にインタビューを敢行。作品に対する思いを聞いた。(取材・文/ほりきみき)