「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を見た人なら全員、次の「アベンジャーズ4」がどうなるか知りたくて仕方ないはず。そこで、アメコミ映画業界で屈指といわれる3人の評論家が緊急集合。その豊富な知識と果てしない妄想で、「アベンジャーズ4」はこうなる!を4記事にわたり大予想。さらにマーベル映画の今後は?DCはどうなるのか?まで大激論。アメコミファン必見の座談会です。第4回目の今回は、。
※「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のネタバレがいっぱい詰まっています。まだ見ていない人は注意しましょう。
座談会メンバープロフィール
紀平照幸
アメコミ映画はもちろん、007からホラーまでエンタメなら何でもOK、そのうんちくの広さは海の如しと評判の映画ライター。好きなキャラクターはキャプテン・アメリカ。
杉山すぴ豊
アメコミ映画界の神と崇められているが、意外とフットワークは軽く、SCREENや映画パンフレット、トークショーまで幅広く活躍。好きなキャラクターはスパイダーマン。
横森文(聞き手)
アメコミ映画からアニメ、「スター・ウォーズ」まで得意分野は幅広いうえに、劇団主宰、フィギュアコレクターなど七色の顔を持つ。好きなキャラクターはベビー・グルート。
第1〜3回はこちらから
第1回
第2回
第3回
DCでは超パワフルヒーロー「シャザム!」がいよいよ始動
横森文:
マーベルは大忙しですね。一方のDCコミックスのほうは?
紀平照幸:
DCで映画化が決まっているのは、まず今年(2018年)12月21日に全米公開の「アクアマン」。アトランティスの跡目相続の話らしいね。ニコール・キッドマンや「ジャスティス・リーグ」にメラ役で出ていたアンバー・ハードも出演しています。
杉山すぴ豊:
ニコールとアンバーの共演シーンの現場はかなりピリピリしていたみたい。想像するだけでも怖いよ〜(笑)。
紀平照幸:
待望の「ワンダーウーマン2」は来年(2019年)末に公開予定。今度の悪役はチーターという女性で「ゴーストバスターズ」のクリステン・ウィグが有力候補。他にもフラッシュとサイボーグが共演する「フラッシュ」もあるし。あと「ジャスティス・リーグ」といえば、グリーン・ランタンが再映画化される予定がある。
杉山すぴ豊:
グリーン・ランタンの武器は宇宙最強の〝パワーリング〞。これを使って自分のイメージしたものをソリッドライトで作り出す能力があるんですよね。かつてライアン・レイノルズ主演で映画化されているけど、あれはなかったことになるんでしょうね(笑)。
紀平照幸:
それは「デッドプール2」を見ればわかる(笑)。楽しみなのは「シャザム!」。フツーの子供が宇宙の力を借りてマッチョなヒーローに変身する話。変身ヒーロー系だね。
杉山すぴ豊:
シャザムってすごく強いんですよ。いわばスーパーマン・レベルの超人ヒーロー。ソロモン、ヘラクレス、アトラス、ゼウス、アキレス、マーキュリーという6人の神の能力を持っているんですから。だから悪役の人選が難しいんです。
紀平照幸:
本当なら宿敵がブラック・アダムになってドウェイン・ジョンソンが演じるはずだった。ところがブラック・アダムが主人公の映画が1本できることになっちゃって。その顔見世として、ブラック・アダムは「スーサイド・スクワッド2」に出るらしい。
杉山すぴ豊:
今度の「スーサイド・スクワッド2」はウィル・スミス演じるデッドショットが主人公です。ハーレイ・クインも出るけど、彼女はキャットウーマンら女性ヴィラン大集合の「ゴッサムシティ・サイレンズ」の予定もあるから、そっちで活躍するんじゃないかな。あとハーレイとジョーカーの恋に焦点をあてた映画の企画もあります。
横森文:
マーベルもだけど、DCもハンパない数ですね。アメコミ映画は本当に花盛り。
紀平照幸:
今日はみんなで妄想しまくりだったけど、こっちが考えるようなことは作る側はすでに考えているはず。だから、予想を見事に裏切ってくれるのがむしろ楽しみなんだよね。