米国代表
アンセル・エルゴート
01:BORN
『芸術一家に生まれて』
1994年3月14日、ニューヨーク生まれ。父はファッション誌ヴォーグの写真家、母はオペラの舞台演出家・振付師・プロデューサー。兄は映像作家で、姉も写真家というアーティスティックな家庭育ち。9歳の時にバレエ学校で学び、12歳の頃から演技学校に通いながら、高校の演劇部やオフ・ブロードウェイの舞台に立っていたという筋金入りのサラブレッド。
当然、両親ともにエンターテインメントには理解があって、「バレエが習いたい」と言えば「いいねぇ、やったら?」と母は快諾し、父はレッスンの送り迎えを担当。そんな恵まれた環境で、才能と好奇心はすくすくと育まれていったようだ。
02:DREAM OF ACT
『キャリアスタートは、ごく自然に』
幼少の頃からバレエと演劇に親しんでいた彼に、まず、大きな影響を与えたのは父。写真家のアーサー・エルゴートは、動きのある写真が特徴的な作風で定評があり、息子アンセルもたびたび被写体にしていた。また、父に連れられて撮影現場を訪れることも多く、その際にエキストラも数多く体験。そんな環境の中で、高校演劇やオフ・ブロードウェイにも出演していたのだから、俳優のキャリアをスタートさせるのはごく自然のことだった。
03:BREAK
『ハマリ役で人気爆発!』
当然、舞台などで目立っていたピッカピカのイケメン・サラブレッドをハリウッドが放っておくはずもなく、2014年『キャリー』で映画デビュー。同年のヒット作『ダイバージェント』にも出演し、翌年には初主演作『きっと、星のせいじゃない』で、骨肉腫で足を失った少年をせつなく、爽やかに演じて好評価を獲得した。
続いて主役に起用された『ベイビー・ドライバー』が世界的なヒットとなり大ブレイク。この出世作で披露した軽快なステップは、さすが幼い頃からバレエに親しんできたアンセルならでは。「14歳からは、舞台やミュージカルばかりに出演していたからね。やっぱり、僕の動きにはミュージカルやバレエの要素が現れていると思う」とご本人も認めている。
04:MUSIC
『ミュージシャンとしてもデビュー済み』
『ベイビー・ドライバー』では歌がヘタなキャラを演じて「ちょっと苦労した」という。それもそのはず、ミュージシャンとして2015年9月には「DJアンソロ(Ansolo)」という名義でアイランド・レコードとレーベル契約を結んでいるのだから。すでにデビュー・シングル「To Life」を含むシングル4枚もリリースしていているアンセルは「iTunesやSpotifyにあるから、聴いてみて。もうすぐEPをリリースする予定もあるしね。こっちもかなり完成度が高いよ」と歌への自信もたっぷりなのだ。
05:FRIENDS
『アジアにも広がるともだちの輪』
今年3月に行われたアカデミー賞の式典で、ティモシー・シャラメ&アーミー・ハマーと映した3ショットがインスタグラムで大人気に。じつは、シャラメとは有名アート系スクールのフィオレロ・H・ラガーディア音楽美術演劇高校のクラスメートだったのだ。
そのほか、もちろん『キャリー』と『クリミナル・タウン』で共演したクロエ・グレース・モレッツ、『ダイバージェント』と『きっと、星のせいじゃない』で共演したシェイリーン・ウッドリーとも仲良し。珍しいところでは、以前から大ファンだった韓国の人気グループ防弾少年団との交流を開始してTwitterなどにメンバーと一緒の写真をアップしている。
06:AWARDS
『主演2作目にしてGG賞主演男優賞候補に』
『きっと、星のせいじゃない』では、放送映画批評家協会賞で若手俳優賞の候補になり、MTVムービー・アワードでは、候補になった男優賞は逃すが、ベストキス賞を受賞。その他、ティーン・チョイス・アワード映画部門のブレイクアウトスター賞、ヤング・ハリウッド・アワード・オンスクリーン・ケミストリーなど各賞を総なめに。
また、2017年の『ベイビー・ドライバー』では、いきなりゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル)の主演男優賞候補になって、ハリウッド・スターの仲間入りを果たしている。
07:LOVE
『高校時代からの恋人にぞっこん!』
高校の時に恋に落ちたヴィオレッタ・コミシャンと長期恋愛中!バレリーナとしても活躍する彼女にぞっこんで、「理想の女性を見つけたんだから、ほかの人には目がいかない」と公言している。2人の出会いは、高校1年生だったヴィオレッタに上級生だったアンセルが声をかけて、翌日、下校する彼女をスターバックスへ誘って交際がスタート。一時は、アンセルの多忙が理由で破局の噂もあったけれど、『ベイビー・ドライバー』のプロモーションでは2人揃って仲良く来日。現在も、インスタグラムでお互いのショットをひんぱんにアップするほどラブラブなのだ。
08:NEXT
『スピルバーグ監督のミュージカルに主演が決定』
『ブルックリン』のジョン・クローリーが監督する『ゴールドフィンチ』でニコール・キッドマンと共演を果たした後に待機しているのは、なんとスティーヴン・スピルバーグ監督の超・話題のリメイク版『ウエスト・サイド物語』。演じるのは、もちろんヒロインのマリアと悲しい恋に落ちる主人公トニー役で、これまで数々のミュージカルの舞台を踏んできたアンセルだけに、『マリア』『トゥナイト』などの名曲を歌う姿がいまから楽しみ!現在、アンセル以外の出演者のオーディションを決行中で、2019年の夏には撮影が開始される予定だ。
BILLY FARRELL/Patrick McMullan via Getty Images Brian Killian/FilmMagic
James Devaney/Getty Images Kevin Winter/Getty Images Steven Ferdman/Getty Images