01:
「エンドゲーム」の後、世界はあれからどうなった?
冒頭で学内放送のキャスター、ベティ(アンガーリー・ライス)が説明してくれることによると、サノスのスナップにより、ミッドタウン高校でも生徒の半数が消滅。5年の空白の後に戻ってきた。消えなかった生徒は卒業してしまい、当時は子供だった者がいつの間にか大きくなってクラスメートになるという珍現象が起きていた。
ピーター(トム・ホランド)やMJ(ゼンデイヤ)、ネッド(ジェイコブ・バタロン)、フラッシュ(トニー・レヴォロリ)らは全員消えていたため同級生のまま在学中。
02:
アベンジャーズはどうなった?
トニー・スターク、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ヴィジョンは戦死扱いで、追悼セレモニーが行なわれていた。ソーはガーディアンズと共に宇宙に去り、キャプテン・マーベルも銀河を駆けているらしい。
03:
ピーター・パーカーの現在はいかに?
“あなたの親愛なる隣人”としてニューヨークの人々を守る街のアイドルに。しかし、“次のアイアンマン”を求める声に耐えられなくなり、学力コンテスト・クラブの仲間たちとのヨーロッパ旅行の間はヒーローであることを忘れようとしている。今はMJのことで頭がいっぱい。旅行中に告白しようとプランを練っていたが…。
04:
迫り来る脅威と謎のヒーローの出現
メキシコの街を壊滅させた嵐には“顔”があったという。調査に来たニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)とマリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)の前に荒れ狂う大地が出現。そこに空飛ぶ謎の男が登場!
ベネチアでピーターたちを水の怪物が襲った時も彼が現れ撃退。ベック(ジェーク・ギレンホール)と名乗った彼は、次元の裂け目からやって来たエレメンタルズを追ってきた別次元の存在だと語る。彼の世界はエレメンタルズによって滅ぼされたのだと。世間は新たなヒーローをミステリオと呼ぶように。
05:
トニーから託された重要なもの
トニーの形見として渡されたサングラス。それは“イーディー”というAIとハイテク技術が組み込まれたものだった。スターク・インダストリーズの監視衛星と連動してあらゆる情報を引き出し、ドローンの操作も可能。この装備が今回の映画の鍵を握る。
06:
コミカルな青春映画としての側面も
フューリーに命じられた任務よりもMJのことが気になって仕方ないピーター。5年前はガキだったブラッド(レミー・ハイ)がハンサムな同級生になり、MJにアプローチしてくるのも気に入らない。そんな焦りがイーディーの暴走を招いてしまうことも。
メイおばさん(マリサ・トメイ)にハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)が接近しているのも気が気じゃないし…。とにかくやたらと空回りするピーターの言動に大笑い。果たして彼とMJの恋の行方は?
07:
チームメイトも個性的
「ホームカミング」に比べて友人たちがより個性的に描かれるようになった。何でもネットに上げるフラッシュ。旅行中に急接近するネッドとベティ、頼りない引率の先生たちなど。
よく見ると、クラブ・メンバーはさまざまな人種がいて、ヒジャブを巻いたムスリムの女の子もいるのがいかにも今風だ。
08:
舞台となるのはどこの国?
予定ではベネチアの後はパリに行くはずが、プラハへ。その後ピーターはベルリン、オランダを経て、最終決戦の地はロンドンだ。
09:
なぜか懐かしい音楽の数々
前作でもラモーンズが使われるなど、現代を描く作品なのに音楽は懐メロ。冒頭の追悼式では90年代の大ヒット映画のテーマが高らかに歌い上げられる(歌手も故人というのが切ない)し、エンディングを飾るのがゴーゴーズのヒットナンバー。
可笑しいのはハードロックが流れた時にピーターは『レッド・ツェッペリンは好きだ』と言っているのに、実はAC/DCの曲。若者らしい知ったかぶりを表している?
10:
ピーターの新たなメンター?
兄とも師とも思えるトニーという大切な存在を失って心にぽっかりと穴の開いたピーター。そんな彼の前に現れた信頼できる大人(フューリーは怖すぎて対象外)がベックだった。年上の友人として接してくれる彼にトニーの面影を見てしまうピーター。このあたりのギレンホールの演技は絶妙で、ピーターが彼にすべてを託したくなるのも納得だ
11:
多種多様なスーツが登場
NYではアイアン・スパイダー・アーマーを着用。メイおばさんがカバンにいれた赤と青のノーマル・スーツに加え、黒のステルス・スーツが新登場。『ピーターの行く先々にスパイダーマンが現れたら怪しまれる』という理由で用意されたもの。ネッドのせいで“ナイト・モンキー”なんて呼ばれてしまうけれど…。
さらにスタークのジェット機内のラボで赤と黒の新スーツを自動形成。腋の下のフィンを使って滑空することのできる優れものだ。幻想シーンの中ではホームメイド・スーツも登場するので、全部で5着ものスパイダーマン・スーツが見られる。
12:
ヒーローであり続けること
スパイダーマンの特徴は“自ら望んだわけでもなく特殊能力を手に入れてしまった”という点。かつては無邪気にアベンジャーズに憧れていたピーターだが、“トニーの跡を継ぐ”という重荷に耐えかね、すべてをベックに委ねてしまおうとする。しかし何度失敗しても挫けることなく、愛する人々を救うために立ち上がることに。
それこそが“大いなる力”を持ってしまった者の“大いなる責任”。そんなヒーローの自覚がしっかりと描かれているから、観客もしっかりと感情移入できるのだ。
13:
激闘、激闘、また激闘
ベネチアで“水”のエレメンタルズの襲撃を受けた際には(コスチュームを部屋に忘れたため)手近な仮面で誤魔化しながら塔の倒壊を防ごうと必死。プラハでは“火”のモンスターと激闘。観覧車に取り残されたネッドとベティを救おうと奮闘する。
ベルリンでの幻影との闘いを経て、ロンドンでは無数の敵と最終決戦。いつもの街とは違う場所での立体バトルは3Dで観ると効果抜群。画面の中に引き込まれていくようだ。
14:
トニーに始まった物語はトニーで終わる?
「アイアンマン」3作や「エイジ・オブ・ウルトロン」は、結局トニー・スタークが事件の元凶とも言える構成になっていた。実は本作もその流れをくんでいて、そういう意味でも「フェイズ3」のラストを飾るにふさわしいのかも。
15:
あっと驚くサプライズが!
すべてが終わった…と思ったところで、驚天動地の展開が!スパイダーマン史上最大の危機到来?次回作に期待を持たせる、なんともニクい終わり方なのだ。