オスカー・アイザック × ケリー・ラッセル
オスカー・アイザックが演じるレジスタンスのエースパイロット、ポー・ダメロンと、今回新たに参加するケリー・ラッセルが演じるゾリ・ブリスは、かつての恋人同士なのではないかというウワサも。二人に真相を尋ねた。
──ケリー、あなたにとって初めての『SW』です。J・Jからはどんなふうに依頼されたんですか?
ケリー:
ご存知のように、私とJ・Jは『フェリシティの青春』以来の友だちなの。とてもウマが合って気楽な関係。そのJ・Jがあるとき、メールしてきたのよ。「『SW』に出たい?」って(笑)。私の答えは「ワオ!もちろんだわ」だった。それから詳しく話を聞いて、ますます興奮したの。私が演じるゾリ・ブリスはとても逞しく、少し怪しげで、ちょっぴり悪党だったからよ。
──悪党というのはハン・ソロ・タイプですか?それともボバ・フェット・タイプ?
ケリー:
うーん、詳しいことは言えないんだけど……そうね、どちらかと言うとハン・ソロのほうかな。単なる悪党というより、過酷なギャラクシーのサバイバーという印象が強いかしら。
──彼女はポー・ダメロンと何かしらの関係性があると聞いてますが。
オスカー:
レイとフィンは、ゾリが現れるととても驚くんだ。つまり、それは複雑な歴史があるという意味で、しかも解決してない問題もある。そんななか、ポーはあることに取り組まなきゃいけなくなる。そのせいでシニカルになったり、葛藤を抱くことになるんだ。
──ポーとゾリは恋人同士だったというウワサもありますが。
ケリー:
ふたりはその昔、友人同士だった……いや、友人というのとはちょっと違うかもしれないわね。
オスカー:
ゾリは、ポーの過去に存在した女性なんだ。そうだな……『SW』の世界では、革のビキニ姿のレイア姫以来のセクシーなキャラクターじゃないかな。ほとんど肌は見せてないのに、セクシーって凄いことだろ?そう、やっぱりロマンチックな要素もあったかもしれない。
ケリー:
ごめんなさい。はっきり言えないのは、最終的にどのシーンが残っているか、私たちもまだ判らないからなのよ。
オスカー:
ひとつ確かなのは、ゾリの登場は、ポーをもっとクールにするってことかな(笑)。
ケリー:
それは間違いないわ!
──オスカー、あなたをこのシリーズに招き入れたJ・Jと、最後のポー・ダメロンをどうやって創っていったのですか。
オスカー:
僕はJ・Jとキャシー(・ケネディー)、そしてローレンス・キャスダンと会ったんだ。それもパリまで呼び出されてね!彼らは『SW』の話をし、僕に演じて欲しいキャラクターの話をした。僕は興奮して「何て素晴らしいんだ!」と言ったよ。するとJ・Jは「それから君のキャラクターは死ぬんだ。映画が始まって20分くらいかな」ってね。
もちろん驚いたけど、そんなことはこれまでも何度も経験しているから大したことじゃない。死ぬキャラクターであっても『SW』に出たことには違いないわけだから。ところが、なぜかいろいろあって、こうやって最後のエピソードまで生き延びている。しかも、再びJ・Jが戻ってきた。で、質問は、僕たちで何をやったかだったよね?ポーというキャラクターに、もっとリアルなユーモアを付け加えたんだ。リラックスして、アドリブも入れて、最高に楽しい撮影だったよ。
──おふたりともすでに十分なキャリアをもっていますが、それでも『SW』に出演するのは大きな意味があるのですか?
ケリー:
私の子どもたちの見る目がまるっきり違ったわね。これまで、どんな映画に出ても変わらなかったのに、今回だけは違う。私の評価がとてもアップしたの。私が手に入れたのは、今のところそれがもっとも大きいわ。
オスカー:
『SW』では、ほかの映画に出演しても起こらないようなことが次々起こるんだ。自分のキャラクターについての小説やコミックブックが書かれたり、おもちゃが発売されたりして、自分の知らないところでいろんなことが起きるんだよ。初めて自分のアクションフィギュアを目にしたときのことは忘れられない。作った人たちは何度も何度も僕の顔をスキャンしたのに、出来上がったのはとても醜くて奇妙なルックスをしていたからだよ(笑)。